公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

若者の自立・社会参画支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ1 若者の自立・社会参画支援プログラム

受託自治体名

群馬県前橋市

取り組みタイトル

Mキッズサミット〜私たちができることプロジェクト〜

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

1 中心市街地の空洞化
本市の中心市街地には9つの商店街があり、過去には多くの人々が集まり賑わいを見せていた。しかし、現在は20年前と比較して店舗数が減り、歩行者数は5分の1に減少するなど、賑わいが喪失してきている。

2 若者の中心市街地離れ
商店の経営者は高齢化しており、若者を対象とした商店が少なくなってきている。また、若者は商店街ではなく郊外のショッピングモールに出向くことが多く、中心市街地に訪れることも少ない。

3 若者と地域のつながりの希薄化
若者や子どもは地域の人との関わりが少ないため、地域とのつながりが希薄化してきている。

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2.事業の目的、目指した成果

1 事業の目的
(1) 参加児童の「情報発信力」の育成
参加児童は中心市街地の商店を訪問し、その商店の魅力や伝えたい情報を発見し、それを発信するためにビデオや新聞を制作する。発見、気づき、伝達という作業を行うことで「情報発信力」を身に付けることを目的とする。

(2) 学生スタッフの「社会人基礎力」の育成
学生スタッフは、参加児童が目的に沿った活動が行えるように支援するため、各グループに2名ずつ参加する。商店での気づきを促すことやビデオや新聞で何をどう伝えるかなど、各プログラムにおいて参加児童に寄り添った活動を行うことで、自らも「社会人基礎力」が養われることとなり、自立や社会参画につながるものとする。

(3) 地域コミュニティの再生
中央公民館は中心市街地に位置しており、地域資源である商店街からの協力が得られるため、商店を活動場所とした。商店の意義や機能を学ぶだけでなく、人と人とのつながりを最も大切にしている店主たちが参加児童や学生スタッフと交流することで、新たなコミュニティの構築が期待できるものとする。

2 当初計画の修正
当初は、参加児童が本事業を通して、様々な世代の人たちとの交流により、前橋市の中心地という地域でのつながりをもち、活動を主体的に行うということで、自ら行動してみようという「自発性」の育成を目的としたプログラムであった。参加児童の活動支援のために年間を通して企画運営に携わる学生スタッフは、ワークシート作りや商店街への事前アプローチなどを行うことで、自らも気づき、学び、「社会人基礎力」の育成につながったため、事業採択のテーマである若者の自立・社会参画支援に焦点を当てたプログラムへと変更した。

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3.事業の概要

1 事業概要
本事業は、市内19校の小学校から集まった47名の児童がチームを作る。チームには18名の大学生が加わり、中心市街地の商店をレポートする。これまで馴染みのなかった中心市街地に目を向け、商店の持つ魅力や創業以来営まれてきた歴史的な背景を学び、感じ取ったことについて映像や新聞を制作し、チームごとに発表しあい参加者同士で情報を共有する。なお、本市では本事業をモデルプランとして捉え、実施にあたり生涯学習課がプログラムデザインや全体の進行管理にオブザーバーとして関わった。

2 活動内容
(1) 交流プロジェクト(9月20日実施)
参加児童は初対面なので、交流プロジェクトとしてお互いが打ち解けあうためのアイスブレイキングを行った。学生スタッフが考案したゲームや自己紹介を行うことで参加者同士の一体感とチームワーク作りに効果があった。

(2) 発見プロジェクト(9月20日実施)
事務局スタッフと学生スタッフが作成した街中にまつわるクイズを散りばめた商店街の地図を用いて、ウォークラリーを行った。また、参加児童が話を聴きたいという商店を訪問し、店主から商店の概要や特色などを紹介していただいた。

(3) 体験プロジェクト(10月18日実施)
発見プロジェクトで訪問した商店で見つけた疑問や関心を持ったことなどを聴くため再度商店を訪問し、店主にインタビューを行った。商店についての情報を深め、商店の魅力を発見することができた。それぞれが得た情報を各チームで話しあい、映像と新聞にする内容を決定した。

(4) 発案プロジェクト(11月1日実施)
各チームで商店の魅力や情報を伝えるための映像撮影を行った。

(5) 協力プロジェクト(11月15日実施)
各チームで商店の魅力や情報を伝えるための新聞制作を行った。

(6) 発信プロジェクト(11月29日実施)
発案、協力プロジェクトにより制作した映像と新聞をチームごとに発表しあい、「熟議」を行った。前橋市長や教育長の他、共愛学園前橋国際大学や前橋中心商店街協同組合など、事業関係者にも参加いただき、事業の成果を確認した。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

1 共愛学園前橋国際大学
(1) 計画立案段階
@公民館の提案したプログラムについて内容を協議検討
A事業内容の確認と学生スタッフの役割について協議検討
B学生への事業周知
C学生スタッフを募集

(2) 取組実施段階
@各プロジェクト実施前に事前ミーティングを実施
A学生スタッフによる商店街との事前調整
B各プロジェクトにおける参加児童への活動支援
C各プロジェクト実施後のふりかえりミーティングの実施
D事前、事後のアンケートにより自己成長の確認

2 NPO教育支援協会北関東

(1) 計画立案段階
@公民館の提案したプログラムについて内容を協議検討
A事業内容の確認とNPOの役割について協議検討
B学生スタッフへの指導内容について検討

(2) 取組実施段階
@各プロジェクト実施前の学生スタッフへの研修の実施
A各プロジェクトの運営(参加児童と学生スタッフへの指導、助言)
B各プロジェクト実施後の学生スタッフへの研修の実施

3 前橋中心商店街協同組合
(1) 計画立案段階
@理事会において公民館から実施したいプログラムの内容について提案
A理事会において事業への協力を承認
B各商店街理事から加盟店舗へ協力依頼
Cまちなか再生室(商工部)と公民館職員により協力店舗へ事業説明

(2) 取組実施段階
@参加児童、学生スタッフの受け入れ
A商店の概要や特色の紹介
Bインタビューへの協力
Cビデオ撮影への出演協力
D学生スタッフや参加児童の活動状況を公民館へ報告

4 商工部
(1) 計画立案段階
@公民館と公民館の提案したプログラムを中心市街地で実施することについて協議
A中心商店街協同組合の協力を得るために事業説明

(2) 取組実施段階
@プログラム実施に必要となった商店街について様々な資料の提供
A中心市街地におけるイベントの情報提供など事業実施への協力支援
B事業の成果物(映像・新聞)の展示協力

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
1 学生スタッフ
本事業の活動を通して以下の社会人基礎力が向上した。
社会人基礎力とは「3つの能力・12の能力要素」(経済産業省)のことを指す。
(1) 前に踏み出す力(アクション) @主体性 A働きかけ力 B実行力
(2) 考え抜く力(シンキング) C課題発見力 D計画力 E創造力
(3) チームで働く力(チームワーク)F発信力 G傾聴力 H柔軟性 I情況把握力J規律性 Kストレスコントロール力

2 学生スタッフが成長した要因
(1) 定期ミーティングの実施
T向上した力
シンキング⇒DE

U向上した要因
事業実施に必要な資料を確認し足りないものを自分たちで補うなど、定期ミーティング以外でもチーム内で調整しながら事前準備を計画的に行った。また、参加児童の意見を多く引き出せるよう、ワークシート内の表現方法などを検討した。

(2) 各プロジェクトでの参加児童の支援
@交流プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒FGHK

U向上した要因
異なる学校・学年間でも上手く交流できるように参加児童を積極的に支援した。

A発見プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒GHIJK

U向上した要因
商店の事前訪問を行い、商店の状況を店主に確認することで円滑に商店訪問を実施することができた。事前に調査した商店の特徴などに参加児童が気づき、疑問を持てるよう促すなどの工夫を行うとともに挨拶などの礼儀についても指導した。

B体験プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒GHIJK

U向上した要因
事前準備としてインタビューの内容を文字にして本番同様に繰り返し練習をした。
本番では緊張を和らげるよう声掛けし、商店の魅力などを発見できるよう支援を行った。また、店主の話を丁寧に聴くことを促し、分かり易く伝えるなどの工夫もした。

C発案プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒GHIJK

U向上した要因
ビデオにしたい商店の魅力を引き出すために参加児童の話をよく聴き、グループ全体の意見をまとめた。取材する商店に撮影許可や出演依頼を行い事業への協力と信頼を得た。撮影の際には台詞を書いた台本を持つ役、撮影役など、グループ内での役割分担を行い、参加児童が様々な体験が出来るよう工夫した。

D協力プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒GHIJK

U向上した要因
記事にしたい商店の魅力を決定する際には、参加児童ひとりひとりの話をよく聴きみんなの意見を取り入れた。制作の際に早く作り終えた児童が他の児童を支援するなどグループ内での協力体制の構築に努めた。

E発信プロジェクト
T向上した力
アクション ⇒@AB
チームワーク⇒GHIJK

U向上した要因
発表の際には、参加児童の緊張を和らげるため声掛けなどの支援をした。また、他チームの発表の際には、自らが疑問や意見を持てるような聴き方を指導した。熟議の際には、参加児童の発言を促すなどの支援を行った。

(3) ふりかえりミーティング
T向上した力
シンキング⇒CDE

U向上した要因
プロジェクトごとにふりかえりミーティングを実施し、参加児童の様子や各チームの進捗状況を把握し、チームごとの進行計画を立てた。参加児童への接し方やチームのまとめ方についてスタッフ同士で協議し、改善策などの情報を共有した。また、次回のプロジェクトの目的を確認し、自分たちの役割を明確にすることで次回へのモチベーションを向上させた。

3 参加児童
(1) 交流プロジェクト
市内19校の小学校から応募してきた47名が初めて出会う機会。学生スタッフが笑顔で迎えてくれることで期待感を膨らませることができた。ゲームや自己紹介などのアイスブレイキングで緊張が和らぎ、異なる学校や学年同士でも、すぐに名前を覚えあって交流を深めることができた。

(2) 発見プロジェクト
ウォークラリーを通して、これまで馴染みの少なかった商店街に意識を向ける機会とした。日頃、利用するスーパーマーケットやコンビニエンスストアとの違いなどに気づくことができた。また、かつて賑わっていた昭和51年代の地図を用いて、昔の商店街についても興味を持つことができた。

(3) 体験プロジェクト
店主へのインタビューを通して、発見プロジェクトで見つけた疑問を解決することができた。また、昔の商店街のことや、現在の状況とそこに訪れる人の様子を聴くことで、商店が行っている工夫や魅力などに気づくことができた。発見した魅力をチーム内で共有し、一番伝えたい魅力は何かを話しあうことで他の人の意見を聴く力、自分の意見を伝える力を養うことができた。

(4) 発案プロジェクト
台詞を忘れないように台本を作成するなどにより、撮影が円滑に進むように工夫した。また、伝えたい台詞を画用紙に書いて映像に写すなど、商店の魅力を分かり易く伝えるビデオの撮影ができた。この活動により商店の人にも顔や名前を覚えてもらうことができ、交流が一段と図られ、商店を身近に感じることができた。

(5) 協力プロジェクト
新聞の制作では、記事の構成を考え、見易く分かり易い新聞作りを行った。参加児童は、営業中にもかかわらずインタビューに応じていただいたり、ビデオへ出演をしてくれた店主への感謝のことばを記事に取り入れることができ、商店の人とのつながりが一層深まった。

(6) 発信プロジェクト
チームごとの発表では、上級生が下級生を支援するなど、学生スタッフに頼らずチーム内で協力しあうことができ、チーム力の向上が確認できた。熟議では、学生スタッフが参加児童に発言を促すように支援を行うことで、参加児童は人の意見に耳を傾けるとともに自分の意見を積極的に発言することができた。

4 共愛学園前橋国際大学
1888年の設立以来、一貫して「地域との共生」に取り組んできた共愛学園を母体とする前橋国際大学は、「地域社会の諸課題に対処できる人材の育成」を目的に地域志向を最重要の柱に位置づけて教育・研究・地域貢献活動を展開してきており、本事業に学生を参画させることは同大学の目指す地学一体化への推進につながるものとなった。

5 NPO教育支援協会北関東
事業実施にあたり行政だけでは補完できないNPOとしての機能を充分に発揮し、前橋市との連携が推進された。また、本事業における事業実績を評価されたため、教育委員会を始め、首長部局とのネットワークが構築され社会福祉部門において学習支援事業を展開することとなり、活動の幅を広げる機会となった。

6 前橋中心商店街協同組合
地域内の公民館が主催する事業として、中心市街地商店街をテーマに取り上げられることで、日頃の顧客層以外の人たちに関心を寄せてもらうことができた。プログラムの中で賑わっていた当時との比較を行ったところ、参加児童の保護者が当時の街並みをふりかえり子どもたちとともに中心市街地商店街を訪れてもらう機会となった。店主は、参加児童や学生スタッフなどの若い世代の斬新な意見や疑問に接すると同時に、商店の概要や特色を分かり易く紹介することで、これまで以上に自身の仕事に誇りを感じる機会となった。

(想定していたが得られなかった成果)
1 想定していなかった結果
参加児童の学年が当初の想定より低く、1・2年生の低学年が約半数を占めた。

2 解決方法
申込状況を踏まえ、低学年でも意欲的に参加できるようなプログラムデザインについて学生スタッフと協議した。

3 解決方策
低学年でも意欲的に取り組めるように、映像作り以外にインタビューや新聞制作を取り入れ、ワークシートの表現を修正するなどの工夫をした。

4 得られなかった成果
最後の発信プロジェクトの際に「熟議」を通して、街の活性化に寄与するような意見が出ることを期待したが、熟議に深みがでなかった。

5 低学年が想定より集まった要因・高学年が想定より集まらなかった要因

参加児童の募集チラシやポスターの作成にあたって、学生スタッフのアイディアを活用し、低学年の児童が見ても内容が伝わるように作成した。また、他の公民館事業に参加した親子にチラシを配付するなど、事前周知に努めた。高学年が集まらなかった理由としては、休日にクラブ活動や塾などの習い事に通っている児童が多いためと考えられる。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

1 目標と達成のための課題
(1) 本事業を通しての目標
@若者の「社会人基礎力」の育成
A参加児童の「情報発信力」の育成
B地域コミュニティの再生

(2) 達成すべき地域の課題
@若者のコミュニケーション能力の低下
A若者の中心市街地離れ

(3) 効果を高めるためのノウハウ・知恵
@若者の指導にあたって、地域のNPOのノウハウを活用した。
A目標達成のため、地域の大学と連携し学生を募り、その学生が参加児童の情報発信力の育成のための活動を支援した。
B中央公民館が位置する中心市街地にある商店街と協力し、そこに関わる人たちとの交流を通して地域コミュニティの構築を目指すこととした。

2 課題解決のための方策
(1) 実施体制
@公民館が地域の核となり、NPOや大学と連携して事業を実施することとした。
A中心市街地商店街を活動舞台とすることで、若者や参加児童が地域の人たちと関わる機会とした。

(2) 事業概要
市内の様々な小学校の児童を対象に大学生をリーダーとしたチームを作り、中心市街地の商店をレポートするプログラムを計画・立案

(3) 各団体との関わり方
@NPO教育支援協会北関東
市内各地域において小学生を対象とした生涯学習活動を実践している団体であるので、これまでの活動により得られたノウハウを活かし行政では補完できない学生への指導や参加児童への活動支援を行った。

A共愛学園前橋国際大学
プログラム内容・学生スタッフの本事業への関わり方について主催者などと協議した。大学内での事業周知を行い、活動主体となる学生スタッフを募集した。

T周知方法
・公民館が作成した学生スタッフ募集チラシを、大学内に設置、講義で配布
・大学にボランティア登録をしている学生に対し、大学事務局からボランティアメールを送信

U学生スタッフに求める人材
・子どもが好きな学生
・教育関係の仕事を希望する学生
・地域貢献をしたい学生
・月1回の定期ミーティングや、事前準備に協力できる学生

V申込事項
・氏名 ・生年月日 ・住所 ・連絡先 ・緊急連絡先 ・連絡可能時間

W参加同意書
・肖像権や個人情報の取扱いについて ・秘密保持について

B前橋中心商店街協同組合
T公民館・商工部から理事長に提案したプログラムについて、事業協力を承諾
U理事会において、理事長から9つの商店街理事に協力を図る
V理事会の結果を踏まえ、各商店街理事から加盟店舗へ協力依頼
W公民館から協力店舗へ事業説明

C商工部
T公民館の提案したプログラムを中心市街地で実施することについて協議
U公民館と中心商店街協同組合の協力依頼

D地域づくり協議会
参加児童募集にあたり、事業実施周知やチラシの自治会回覧などについて協力

E地域の小学校
参加児童募集にあたり、周知方法の検討や学校でのチラシ配布について協力

(4) 効果を高めるためのノウハウ・知恵
前年度参加した学生スタッフによる口コミや、所属ゼミでの事例発表などのプレゼンを行った。結果、当初予定の定員(10名)を超える18名からの申し込みがあった。

3 解決方策の実行
(1) 参加児童の「情報発信力」を高める6つのプロジェクトを実施
学生スタッフが活動主体となり、参加児童の「情報発信力」を高めるため、市内の様々な小学校の児童を対象に大学生とともにチームを作り、中心市街地の商店をレポートする。そうすることで、これまで馴染みのなかった中心市街地に目を向け、商店の持つ魅力や創業以来営まれてきた歴史的な背景を学び、感じ取ったことについて映像や新聞を制作し、参加者同士で共有する。

(2) 各団体との関わり方
@共愛学園前橋国際大学
T学生スタッフの組織
リーダー1名・サブリーダー3名・チームリーダー14名(7チーム×2名)
U情報の共有(SNSを活用)
○サイボウズ(@学生スタッフ全体用A公民館・NPO・リーダー・サブリーダー用)
・中央公民館が資料などを一斉送信し、@学生スタッフ全体用サイボウズで共有
・学生スタッフは書き込みを確認後「いいね!」を押し、その後チームごとのLINE内で意見交換
・A公民館・NPO・リーダー・サブリーダー用サイボウズで意見を共有
・まとまった内容を中央公民館が@学生スタッフ全体用サイボウズでフィードバック
○LINE(各チーム用)
・チームごとの検討事項について、サブリーダー・チームリーダーが調整
・サブリーダーはチームでの決定事項を@学生スタッフ全体用サイボウズで共有

ANPO教育支援協会北関東
Tプログラムデザインの検討
U学生スタッフへの研修
参加児童への適切な支援方法や事業運営における安全対策など、学生スタッフを対象にした研修を実施
V各プロジェクトの進行管理

B前橋中心商店街協同組合
T参加児童が商店について興味関心を寄せることで生じた疑問を解消するため、商店を訪問した際に、店主が商店の概要や特色を紹介する。
U各プロジェクト終了後に、公民館職員による商店訪問を受け、店主は学生スタッフや参加児童の様子などの報告を行い次回プロジェクトの内容を確認する

(3) 効果を高めるためのノウハウ・知恵
@共愛学園前橋国際大学
T定期ミーティングを実施し、資料作成やプログラムデザインに参画
U協力店舗への訪問、趣旨説明や商店の様子を把握するための事前調整を実施
V「ふりかえりミーティング」を実施し、課題点や次回の目標を協議

協議事項
・各チームの進捗状況・参加児童の様子を全体で共有
・参加児童への接し方など、事業実施上の悩みを全体で協議
・次回プロジェクトの目的の確認・参加児童への指導ポイントを協議
・次回プロジェクトまでに必要な作業の確認

ANPO教育支援協会北関東
T学生スタッフへの指導の主なポイント(参加児童の能力を引き出すために)
・児童が話す「ふしぎ」「すごい」「びっくり」などの抽象的なことを「なぜ?」「どんなところが?」というように掘り下げて質問することで具体化する。
・「どうだった?」などの漠然とした質問ではなく、「最初にどこにいった?」「そこで面白かったことは?」「なぜ面白かった?」というように5W1Hを意識した質問にする。
・五感にうったえる質問にする。
・児童の話す速度・呼吸・テンションに合わせる。(ペースアンドリード)
・相手が話したことを引用して答えることで「話を聴いてくれている」と思わせる。
(バックトラッキング)等
・その他、参加児童の健康状態の把握と活動時の安全対策

B前橋中心商店街協同組合
インタビューでは、事業の趣旨に沿った回答をできるよう、事前にインタビュー内容を中央公民館と共有

C商工部
Tウォークラリーの際に使う昔と今の商店街の様子が比較できる資料などを公民館へ提供
U事業日程を決める際に街中で行われるイベントなどの情報を公民館へ情報提供
V事業の成果物(映像・新聞)の展示協力

4 事業の評価
(1) アンケートの実施
学生スタッフに社会人基礎力に関するアンケートを実施

(2) 第三者による成果評価確認
発信プロジェクトでの発表の際に、講評者や保護者、商店街関係者を招き、参加児童や学生スタッフの成長を感じ取る機会とした。

(3) 各団体の関わり方
@共愛学園前橋国際大学
講評者として学長が発信プロジェクトに参加

A前橋中心商店街協同組合
講評者として副理事長が発信プロジェクトに参加

(4) 効果を高めるためのノウハウ・知恵
事業終了後、学生スタッフ同士が本事業のやりがいや苦労などを話しあい、フィードバックしあう「ふりかえりミーティング」を実施した。また、事業実施前後に「社会人基礎力」についてアンケート(自己評価)を実施することにより、自己の成長を可視化・数値化した。

5 次年度に向けた計画
(1) 事業展開
今年度、本事業を通して得られたノウハウとプロセスを活用し、市内の各公民館(16館)で地域の実態や課題に応じた同様の事業実施を目指す。そして、最終的には、各公民館の参加児童が集い、各々の地域の魅力を発表しあい、発表を受けて市全体の魅力について考える機会とすることを目的とする。

(2) 効果を高めるためのノウハウ・知恵
事業の成果を共有するとともに次年度の活動につなげるため、成果を記載した冊子とDVDを事業関係者である大学やNPO、中心商店街協同組合などに配布した。また、事業周知や各地域での実施に向けたモデルとするため、地区公民館や小学校などに配布する。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

1 大学との連携
平成27年度以降、共愛学園前橋国際大学が文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択されたことで、本事業が市全体の事業として位置づけられたため、事業が定着化した。これにより、同大学が提示する大学と自治体が連携から一体化へと歩みを進め、人材育成と地域課題解決に取り組むことにより、大学と地域の新たな関係「地域一体化モデル」の一環として実施する事業となった。

2 中心商店街協同組合との連携
中心商店街協同組合からは本年度の実施結果により、本事業への理解が深まり公民館と商店街のネットワークが強固なものとなった。中心商店街協同組合からは継続して実施して欲しいとの要望があり、中央公民館の持続可能な事業として位置づけていく。構築したネットワークを推進するため、定期的に理事会に参加するなど公民館事業への協力支援を要請する予定。また、中心市街地商店街を舞台として「やる気の木プロジェクト」「前橋〇〇(まるまる)部」といった学生を中心とした若者のプロジェクトが活動しているため、今後、こうした事業との連携を図り、中心市街地の活性化に継続的に寄与するものとしたい。

3 事業展開について
本事業をモデルとし、市内の地区公民館(16館)で地域の実態や課題に応じた同様の事業実施を目指す。例えば、本市では第一次産業が盛んであるが、次世代の担い手不足が課題となっているため、農業委員会などと連携し、地域資源である農家の協力を得て、農業体験などを取り入れたプログラムを共愛学園だけでなく、市内の高校や大学、専門学校など地域の学校と連携し、実施するなど。上記の例のように各公民館が地域の核となり、様々な社会資源や教育資源と連携しながら、同様の事業を実施することで、若者に地域を知ってもらい地域に誇りを持ってもらうとともに社会人基礎力を高め社会参画を促し、地域の活性化へとつなげたい。市内19校の小学校から集まった児童を対象にチームを作る。チームには18名の大学生が加わり、中心市街地の商店をレポートする。これまで馴染みのなかった中心市街地に目を向け、商店の持つ魅力や創業以来営まれてきた歴史的な背景を学び、感じ取ったことについて映像や新聞を制作し、チームごとに発表しあい参加者同士で情報を共有する。

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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)