公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域の防災拠点形成事業プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
この情報の問い合わせ先

支援プログラムテーマ

テーマ2 地域の防災拠点形成事業プログラム

受託自治体名

京都府宮津市

取り組みタイトル

マイ防災マップ作りとコミュニティ強化の村づくり

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

本市は京都府北西部の日本海(若狭湾)沿岸に位置し、市域は東西に13km、南北に24kmと南北に縦長い形状をしており、特別名勝・日本三景天橋立を有する観光都市である。産業構造は、第3次産業の割合が65.7%と最も高く、すべての産業において減少傾向にある。本市の南部に位置する上宮津地区は、人口1,227人、世帯数572、65歳以上人口515人と高齢化率は42%の地域である。本地域の抱える課題は、若者定住の人口減少と超高齢社会に起因する集落機能の低下、また平成16年の台風23号により甚大な被害を受けた自然災害に対する安心安全な地域づくりである。課題に対する施策については、地域で従来からある振興計画を見直し、明確なビジョンを打ち出している。本地域が策定したビジョンの重点方針は以下のとおり。

≪重点方針≫
・コミュニティーが深まる地域づくり
・子供と若者が増える地域づくり
・集落機能が維持していける地域づくり
・農林業や観光を中心に自然の恵みが経済の発展につながっていく地域づくり
・生涯を通じて誰もが安全安心に暮らせる地域づくり

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2.事業の目的、目指した成果

◆事業の目的
・地域課題のひとつである「防災」について、公民館を核としたプロジェクトチームを組織化し、安全安心の地域づくりを進めるとともに、防災教育を推進する。

◆目指した成果
・平成16年の台風23号による被害が大きかった本地域において、公民館が中心となり大学や関係機関と連携し、地域住民の防災意識の高揚及び安心・安全な地域づくりを進める。
・本地域の公民館の取組をひとつのモデル事業として、その他の市内の地区公民館での取り組みの参考にする。

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3.事業の概要

上宮津地区公民館では、公民館を核としたプロジェクトチームを形成し、地域課題の一つである安全安心な地域づくりを目的に、公民館が中心となり大学や関係機関と連携し、本地域での防災・減災に向けた取組を行った。具体的には、大学の指導講師のもと学生協力隊を受入れ、各自治会単位でワークショップ開催によるマイ防災マップの作成に取組み、自主避難に活用できる実効性のあるマップ作りを目指した。初年度の平成25年度は、上宮津地域の3地域をモデル地区としてマイ防災マップを作成。2年目となる今年度は、前年度の取組み手法に基づき残る11地域に水平展開し、各地域でマイ防災マップを作成した。また、マップの実効性を検証するため、前年度にマップを作成した地区において、マイ防災マップを活用した防災避難訓練を実施。避難訓練の実施に当たっては、マップの実効性を確認し合い、後日ワークショップを開催しマップへの修正反映を行うなど、マップの精度を高める作業を行った。本事業で作成したマップについては、上宮津地区の防災の指針となる自主防災避難計画の策定へと展開実施することとしている。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

◆事業実施体制
◎宮津市教育委員会【公民館連携による予算執行管理、公民館事業推進、市関係機関調整、広報等】
◎上宮津地域プロジェクトチーム(上宮津地区公民館、上宮津地域会義、上宮津自治連合会)
※上宮津自治連合会[各自治会(小田、喜多、今福、天神、鳥が尾、松縄手)]
◎京都府立大学[学生協力隊]【地域講演会、ワークショップ、地図作成】
◎宮津市企画総務室消防防災係[消防団]【防災訓練等の連携】
◎宮津市健康福祉室地域福祉係[民生児童委員]【避難体制づくりの検討】

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
・「防災」という同一テーマで、本地域内のすべての自治会において等しく取組めた。
・実施地区民が、マイ防災マップを作るという同一の視点に立って、自分達の地域の危険箇所や地域の良いところを発見することができ、コミュニティが深まる地域づくりに繋がった。
・集落機能の低下した地域においては、地域住民同士の助け合い(共助)の必要性を地域全体で再認識できた。
・大学の指導や先進地視察を通して、地域外からの情報を得る機会に恵まれ、新しい技術や知識習得に対するチャレンジ精神が生まれ、地域住民の学習意欲の向上に繋がった。なお事業実施後の評価については、上宮津地域プロジェクトチーム及び宮津市教育委員会担当職員が、ワークショップの住民検証や公民館での取組報告会の結果を踏まえ、次の各項目について5段階の自己評価を行った。
@マップの完成度【評価:4】
Aマップの汎用度【評価:3】
Bマップの利用性【評価:5】
C地域の防災意識と参加意識【評価:5】
D大学連携効果【評価:4】
EDVDの広報宣伝・教材効果【評価:3】
Fワークショップ方式での事業実施における効果【評価:4】
※自己評価の詳細については、別紙1に記載

(想定していたが得られなかった成果)
・学生協力隊を受け入れるための体制強化(空き家の活用、民泊等)
・民生委員、社会福祉団体との具体的な連携体制の形成
・事業の継続実施に必要な学習支援や仕組みづくり(情報処理のためのパソコン学習、リーダー育成)

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

本地域は、本事業実施に至るまでに地域内で10年単位の村づくり計画を策定する動きがあり、本事業は、国委託事業を受け、防災をテーマに安心・安心な地域づくりを具体化できた好例といえる。大きな特徴としては、本事業実施前に平成16年の台風23号被害を契機とした防災講演会・森林保全の取組が以前から地域内であったこと、また防災をテーマにした本事業が、台風23号被害による恐怖や防災への関心から事業実施母体に全地区民を取り込めたことである。また、本事業実施により構築できた取組プロセスは以下のとおり。

@大学連携・指導によるワークショップ(以下WS)の開催→A各自治会単位でのWSの開催→BWSでの危険箇所・避難経路の共通認識→C大学によるマップのデータ化⇒D大学によるデータメンテナンス技法教授⇒E公民館でのマップのメンテナンス→Fマップ印刷・配布→G地域内での情報共有
なお、本事業の実現にあたっては、@CDの大学連携・指導の功績によるところが大きい。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

本事業は当初3ヵ年事業として計画していたが、国委託事業を受けてのマイ防災マップ作りによる上宮津地区での防災拠点形成は、本年度実施分で一定目途がついた。平成27年度以降は、上宮津地区公民館及び各集落の集会所の防災拠点機能のあり方と防災無線を含めたICTによる情報連携システムの構築を検討するとともに、地域全体を対象とする防災訓練の実施、さらに、マイ防災マップの更新方法も含め防災の取組み、防災意識を持続する仕組みを整備するものとする。今後の大学との連携については、引き続き学生協力隊の受け入れを行うとともに、防災・減災につながる情報を地域住民で共有するほか、大学から提供される新しい技術や知識を習得するチャレンジ精神を大切にし、公民館を中心に継続実施できるリーダー育成に努めたい。本市としては、今回の上宮津地区公民館の取組が地域の防災意識を高める取組みとして、また他地区公民館における防災意識及びまちづくり意識高揚の誘引となるとともに、公民館を中心とした地域の元気づくりに資するためのモデル事業として、市内の他地区公民館においても本事業を参考に取組を推進していきたい。
※大学連携の概要等については、別紙2に記載
※防災情報等一斉配信システムについては、別紙3に記載

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)







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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)