公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域の防災拠点形成事業プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ2 地域の防災拠点形成事業プログラム

受託自治体名

島根県浜田市

取り組みタイトル

弥栄での暮らしそのものが「イザ!」という時の自主防災VersionU

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

島根県浜田市弥栄町安城地区は、周辺を700m以上の山々に囲まれた山間地にある。人口はおよそ788人で、47.08%と高齢者率が高い上、16ある集落も点在しており、その維持も困難な集落がある。また、安城地区の幹線道路に国道はなく、鉄道もない。そして病院やコンビニなどの商店もない実態である。さらに、地域における災害の発生も何年かおきに水害、雪害などの被害が報告されている。いざというときには、逃げ道はなく、救援物資の調達にも時間がかかる上、ライフラインの復旧・確保もままならない。安城地区は、災害発生時には陸の孤島になる可能性が非常に高いことが想定される。また、集落点在の状況や高齢者比率を考慮すると、避難の困難さや2次災害のリスクが非常に高い。ゆえに、安城地区では、災害時の初期は自主防災に頼らざるを得ない。早急に防災における体制を見直さなければならない時期にきている。

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2.事業の目的、目指した成果

○事業の目的
本事業により、昔流の知恵を学びつつ現在の防災に活かすことが大切(温故知新)で、住民一人一人が主人公となり行政でできること、地域でできることをお互いに知り、補えることが出きれば、「イザ!」というときに対応できる自主防災の機能を持った地域づくりをめざす。

○目指した成果
・「防災教育」の再認識と,ふるさと弥栄を守っていこうとする心情の耕し。
・食への意識を高め、食文化の伝承を通した感謝の気持ちと地域住民とのかかわりの深化。
・子育て世代が公民館へ出向く機会や新たなつながりの増加。
・公民館クラブを通したリーダーの育成。(おいしんぼ倶楽部、畑倶楽部、地場産倶楽部等)
・各倶楽部の活動や公民館事業等の拡大に伴う他部局や他団体との連携強化。
・災害食の製品化。
・田んぼ調査、備蓄調査。
・シンポ(進歩)ジウムを開催し、広く住民に周知。

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3.事業の概要

第1巻【自主防災の意識を高める】小・中学校にかかわった防災
自主防災の意識を高めていくことである。そして、そこでは学ぶという教育にとどまらず、伝えることを福祉につなげることが重要である。学校支援地域本部事業の手法を使い、地域を学ぶ「ふるさと教育」において小・中学生と一緒に自主防災を考えていく。さらに、伝え教えることから生きがいをもつ住民や里山を守り減災へ向ける住民を増やす。

◆「おいしい村」から教育・「おいしい村」から建設/福祉
「おいしい村」から学ぶことが教育、伝え教えることが生きがいとなり福祉へつながる
地域や資源を守ることを「おいしい村」から建設、と位置付ける

第2巻【暮らしの知恵を防災に活かす】子ども活動支援事業・暮らしの知恵の製品化の推進
暮らしの知恵を防災に活かすことである。公民館での家庭教育学級を用いて関係が希薄化している子育て世代との交流の場を作ることである。さらに産業に広げ、暮らしの知恵を製品化することを目指す。

◆「おいしい村」から産業
「おいしい村」を伝え学び、そこから何か≠ェ生まれたら産業へ広がる
地元の高齢者から子育て世代への伝承、仲間づくりネットワークづくりと食を通じた防災
※公民館でできた繋がりや学習したことを活かし自立に向ける→リーダーの育成につなげる
※弥栄の保存食を製品化し、供給できる体制をつくる

第3巻【結いという助け合いの心を活かす】関係機関の連携事業
弥栄に残る「結い」という助け合いの精神を活かして、関係機関がつながり防災につなぐという試みを公民館主体で行っていくことである。その中で、今年度は地区まちづくり推進委員会とも連携をもち事業を推進していく。

◆「おいしい村」から地域振興・「おいしい村」からまちづくり
地域が元気になれば地域振興、まちが動き出せばまちづくりへと向かう

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

行政の縦割りを「おいしい村」の食・想い・絆で繋げ、住民と共に安心なまち・ここで生きてきてよかった≠ニ思える弥栄を提案していく。更に合言葉を「防災」とし防災の仕組みを考える行政と、日頃から備えと減災に取り組む住民、消防団や自治会、学校、社会福祉協議会等がそれぞれの役割と分担を確認できる情報の整理と発信を公民館が進めていく。又、災害時避難場所である弥栄会館がその指令本部となり運営を住民がしていく自主防災のしくみを整えていく可能性が秘められている。

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
・「防災教育」の再認識と,ふるさと弥栄を守っていこうとする心情の耕し
→中学生の意識の変容,地域のために自分たちにできることを考え実践。
生徒会による運動会防災種目の企画。中間発表会の開催

・食への意識を高め、食文化の伝承を通して、感謝の気持ちと地域住民とのかかわりを深める。

・子育て世代が公民館へ出向く機会や新たなつながりが増える。

・公民館クラブを通したリーダーの育成。
→おいしんぼ倶楽部、畑倶楽部、地場産倶楽部等の活動の活発化。

・福祉施設等と地域との連携強化
→各倶楽部の活動や公民館事業等の拡大に伴う他部局や他団体との連携強化。

組織連携について
自治会の集会所で開催していた夏の合宿を避難所体験合宿とし、避難場所の開放、消防、警察の見守り、社会福祉協議会の炊き出し訓練、婦人会の支援等で3日間の合宿を行うことができた。

・災害食の製品化
→地元企業との協議(共同開発に向けた取組)開始とおすそわけ倶楽部の設立準備。
公民館GP事業を通じた県内外公民館等とのかかわり。(埼玉県春日部市との交流)

・田んぼ調査、備蓄調査→弥栄支所産業化、島根県中山間地研究センターとの連携
田んぼは保水ダムについて
安城地区の水稲面積は127ヘクタール雨季に5センチ田んぼに水を溜めると家庭の風呂200リットルが約30万杯分。安城地区334世帯で考えると1世帯898杯分で約2年分の量になることがわかった。これには弥栄支所産業課、弥栄中の理科の先生に協力してもらい、おおまかな目安として家庭用の風呂の量で算出した。127ヘクタールでできる米の数量は平均して30キロ袋で約2万袋。1世帯が年間10袋消費すると考え安城地区では400世帯となり、残り1600世帯分しか出荷用に回せないことがわかった。

畑は年中備蓄倉庫について
島根県中山間地研究センターに協力していただき、安城地区では年間、家庭菜園で野菜約100種類、果物約13種類、加工品約20種類が作られていた。ほぼ1年間を通じて食糧を確保できていることがわかった。

・シンポ(進歩)ジウムを開催し、広く住民に周知
→12月21日(日)公民館祭りとタイアップした形での開催。

・なんでも防災!という視点を持ち、例えば子育て世代の料理教室(おいしんぼ倶楽部)では、集まることは避難場所への避難訓練、料理教室は炊き出し訓練、おしゃべりは安否確認など普段の活動が公民館事業とつながっていることを確認し合うことができた。

(想定していたが得られなかった成果)
・防災マップUの完成―公民館の進める防災を地域に広げる防災啓発ポスターに変えた。
周辺施設(井戸・プール等)、避難住民の把握、過去の災害発生場所の種類(土砂災害等)、道路寸断や河川氾濫の危険個所、これらを昨年作った防災マップTにのせた公民館を拠点に防災現況マップの作成予定だった。
事業を推進していく中で、公民館が防災をキーワードに地域への提案やメッセージを明確にすることがまずは必要であると考えた。

・自主防災組織立ち上げー防災講演会を市の自治振興課、防災担当者と計画したことで自治会町会の研修会と同日開催し、関心を持った自治会が取り組みを始め、自治防災組織結成へ具体的に進んだ。住民同士、自治会内で取り組む機運が高まるきっかけづくりが重要であり、日々の暮らしが自主防災につながるという公民館の発信としくみをつくる行政との連携が大切となる。

・防災防犯メール登録―事あるごとに、丁寧に防災・防犯メールの啓発活動が必要である。住民アンケート等を見ても高齢者が携帯電話に対して抵抗があること、中山間地で携帯電話の受信が困難な地域ほど、独居の高齢者世帯が多いことがわかった。必要な情報を届けるしくみづくりも早急に必要である。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

【効果を高めるためのノウハウ・知恵】
・実態調査(現状把握)
あるもの、ないものの洗い出し
航空写真、地図で地域を視覚的に把握
・既存の公民館事業を防災の視点で見直す。
・物語(ストーリー)を作って共有できる工夫。

・第1巻【公民館がコーディネーターになる】
学校が目指すふるさと教育と公民館の進めるふるさと教育との融合

・第2巻【得意分野が活かせる倶楽部を立ち上げる(防災事業に関して)】
運営推進委員さんと人材の開拓と事業への勧誘
仲間づくりのお手伝い

・第3巻【同じ釜の飯を食べる!】
共通テーマ(おいしいむら)による積極的な事業提案

・いやさかの会の定期開催による事業の振り返り
・プロジェクト会議のメンバーによるアンケートでの事業評価
・防災を合言葉にした更なる事業の展開と地域への定着
・公民館は収集も発信も情報の源
視界を広く、心を広く、グローバルで新鮮な視点で地域に寄り添う
「おいしいむら弥栄」へ還ろう!(公民館発!弥栄の食から始まる自主防災)

第1巻【自然を活かす】小・中学校にかかわった防災
◆「おいしい村」から教育・「おいしい村」から建設/福祉
「おいしい村」から学ぶことが教育、伝え教えることが生きがいとなり福祉へつながる
地域や資源を守ることを「おいしい村」から建設、と位置付ける

第2巻【保存の知恵を活かす】子ども活動支援事業・暮らしの知恵の製品化の推進
◆「おいしい村」から産業
「おいしい村」を伝え学び、そこから何か≠ェ生まれたら産業へ広がる
地元の高齢者から子育て世代への伝承、仲間づくりネットワークづくりと食を通じた防災
※公民館でできた繋がりや学習したことを活かし自立に向ける→リーダーの育成につなげる
※弥栄の保存食を製品化し、供給できる体制をつくる

第3巻【結いの心を活かす】関係機関の連携事業
◆「おいしい村」から地域振興・「おいしい村」からまちづくり
地域が元気になれば地域振興、まちが動き出せばまちづくりへと向かう

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

・住民同士のつながりの強化【つなげる】
→これまでの取組で培ってきたもの(行政、公民館、各団体、倶楽部等)の連携を強化し、さらなる実践を通してリーダーの育成と住民の参画を図る。
プロジェクト会議といやさかの会との関係性の強化。各倶楽部の実践支援。

・自主事業化に向けた終わりなき挑戦【継続する】
→防災を合言葉にまちづくり《豊かでおいしい地域をつくる》に向け、各倶楽部や団体が自主事業化するための支援を行う。事業を通した産業との連携
防災保存食の開発、製品化…おすそわけ倶楽部
男子厨房に入る…おっちゃん倶楽部
里山減災プロジェクト…弥栄守り隊

☆「やさか仙人物語」に向けて…自主財源化に向けた取組。

・事業推進メンバーの拡大と他地域との連携【拡大する】
→浜田市内の公民館職員や、他市町村と情報交換をし、他地域版の今昔物語をつくり、広く連携していく。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)