公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
ダウンロードファイル
1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
この情報の問い合わせ先

支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

和歌山県かつらぎ町

取り組みタイトル

古里・学びの活性化事業

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

天野公民館管内は、標高400〜450メートルの山間に位置し、天野地域(世帯数111戸、人口290人)と志賀地域(世帯数97戸、人口205人)と新城地域(世帯数59戸、人口121人)の3地域が対象地域で、それぞれの地域は、人口減少及び高齢化が深刻化、そして、地域の中心的機能を有する施設等のうち各地域の小学校3校がすべて廃校となり、住民の心理面に大きな穴が開いたようなダメージが与えられた。地域の中心的機能を有する存在には、世界遺産に登録されている丹生キ比売神社、地元農家で経営する物産販売所、唯一の社会教育施設である天野公民館があり。これらを活用して、地域振興のために公民館を中心に住民同士の絆を深め、世界遺産の登録資産の活用と地域の活性化を目指して地域住民と共に、考え、協力し合って天野地域を活性化していけるよう取組を計画した。

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2.事業の目的、目指した成果

・少子高齢化に伴い希薄化しつつある地域に絆とコミュニティの場づくりをめざす。
・世界遺産等の地域の特色を活かして、地域住民の知識の向上と文化の伝承、学びの場づくりから地域活性化をめざす。
・地域の珍しい草花や貴重な草花の保存を目的に図録作成して、地域の自然保護に役立てる。

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3.事業の概要

・「里山にぎわし冬祭」のイベント開催、地域の方々の手作りの加工品や、地元野菜を使った(おでん、巻き寿司、いなり寿司、たこ焼き、焼きそば等)の出店、また、天野地域住民の芸術作品の展示、町(かきおうじ・いちごむすめ)や県(国体きいちゃん)の着ぐるみ、公民館等サークルの発表、芸術講演会、お餅つき大会を廃校となった志賀小学校を活用して実施。当日は衆議院選挙の投票日と重なったため、地域のスタッフが選挙の立会のため減少、着ぐるみのスタッフに影響したため、他の公民館主事7名増員。雪の降る寒い日となりましたが、前日からの野外ステージの作成、テントの設置、作品展示等地域のいろいろな分野の方々の協力を得て、スタッフ延べ30人で実施。参加者は当初の計画では、地域内外(延べ150人)→(延べ250人)と多くの参加があった。また、「いよりや」が開催する「古民家ライブ」と同日開催にしたことも参加者増に繋がった。地元のおばあちゃんが作る巻き寿司やおでんや焼き芋など地元野菜と懐かしの味が人気で完売。

・世界遺産の学習会では、世界遺産に登録されている町石道と丹生キ比売神社を中心として、今年度は、丹生キ比売神社の保存修理に伴う講演会を実施。宮司及び宮の改修に関わった方を講師にお迎えして「丹生キ姫神社の平成の御造営」や「本殿保存修理の内容」について講演。参加者から詳しい説明に勉強になった。参加者が少なくてもったいない。との声も多かった。また、昨年作成したウォーキングマップを、地域の語り部(ボランティア)による説明資料として、天野の里づくりの会や地域住民等の学習に活用し、知識の向上、文化の伝承に繋げる。

・天野地域の山野草の図録作成では、地域の珍しい草花や、貴重な草花が鳥獣害や薬剤等の使用や、摘み取り等により減少している。これらを保存していきたいとの地元からの声があり、保存への地域意識強化と自然保護を目的に、「天野の里の草や花」と題した図録を作成。地域の1世帯に1冊配布して、自分たちの地域の草花の保存活動に向けて活用する。外部の人を参入すると絶滅のおそれもあり、地域の山野草に詳しい人や、植物分類学の先生、公民館主事、写真家等2〜3人で実施。)天候の関係や、開花時期等により貴重な草花や珍しい草花の撮影に苦慮。写真撮影から花の名前や科や草花の説明等植物図鑑や、ネットにより調査し作成。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

天野公民館主事、各地域の自治区長、天野里づくりの会による打合せ、今回の計画についての分担等協議。

《里山にぎわし冬祭》
実施場所を廃校となった志賀小学校とし、志賀地域で志賀の活性化に協力的なA.S.Hの会メンバー及び和太鼓クラブの「いよりや」を中心に、自治区、公民館と連携して、ポスターの作成、チラシの作成、展示及び地域の出店者の募集、サークルの出演募集、講師、会場の準備、会場の清掃、機材の借用、着ぐるみの借用、事業実施のスタッフの役割分担等事業計画の作成。広報活動として、チラシ町内全戸配布、町ホームページ、有線放送、FM橋本等などに掲載及び放送を実施した。

《世界遺産学習会》
天野地域の天野の里づくりの会、丹生キ比売神社を中心に、自治区、公民館と連携し事業計画を作成。丹生キ比売神社保存修理に関わった、丹生キ比売神社宮司様や、文化財センターの結城様に講演依頼する。

《天野地域の山野草》
天野の里づくりの会を中心に、自治区、公民館、植物分類学の先生、写真家等連携、協働して実施。写真撮影や、図録に掲載する山野草の選別や、内容について植物分類学者の山元先生より指導を受け、図録作成。自治区より天野地域の1世帯に1冊配布。草花の保存に活用説明。

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
イベント等実施したことで、スタッフ及び参加者がイベント実施のため何度も打合せや会議を実施したことにより、イベントを成功に導くために頑張ったことで絆ができ、地域内外の交流もできた。また、地域の特色や地域の良さもアピールすることができた。複数のイベント(「いよりや」が計画の古民家ライブを開催)を同日開催したことで、参加者増となり、廃校を利用することで、地域の活性化に繋がった。世界遺産学習会・ウォーキングマップ等を語り部(ボランティア)の説明資料として活用したり、また、学習会を実施することで、地域内外に文化遺産の大切さや歴史についての学習ができた。学習できたことで、地域の良さを再確認し、地域内外に文化の伝承、地域の学習の場づくりから地域活性化に繋がった。文化遺産とともに、天野の里に自生する、珍しい草花や貴重な草花の保存のため、図録作成できた。これを今後、保存に向けて活用していく。

(想定していたが得られなかった成果)
世界遺産学習会は、参加者が少なかった。農繁期を避け計画しましたが、寒い日であったことと、広報の仕方に問題があったと思われる。今後の協議課題。
「天野の里の草や花」の図録作成のため当初は、四季を通しての撮影を計画していたが、天候や開花時期等により、貴重な草花の撮影が出来ていない草花もある。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

目標と達成のために廃校校舎の活用、地域の絆づくり、地域の活性化等を課題とし、課題解決のため、地域で活動している団体に協力依頼(A.S.H・いよりや・天野の里づくりの会等)協議し、志賀地域において、「里山にぎわし冬祭」、昨年に続いて「世界遺産学習会」、天野地域の珍しい草花の保存を願っての「山野草図録作成」を課題解決の事業として計画した。

「里山にぎわし冬祭」イベント開催では、地元のA.S.Hと和太鼓で活躍している「いよりや」が中心となって、地元の若者や、農家の方達と協力して計画した。また、「いよりや」が計画の古民家ライブ実施日と同じ日にイベントを計画し、時間差をつけることで参加者の相乗効果をねらい参加者増を見込んで開催日を決定。さらに、地元産の食材利用、地元のおばあちゃんが作る巻き寿司など古里のよさを盛り込み。参加者の昼食もイベント会場でできるようにした。廃校小学校の運動場と校舎1階にイベント会場を設置したので、駐車場を少し離れた志賀ふれあい会館を利用。駐車場でも地域新鮮な野菜等の物産店を開催。帰りのおみやげとしてほぼ完売できた。

また、3世代が楽しめる餅つき大会、着ぐるみ(町のキャラクターのかきおうじ・ももひめ・国体のイメージキャラクターきいちゃん)と集う、音楽やマジックショー、和太鼓演奏、ダンスサークルの発表などの祭りを実施することで、地域の絆づくり、地域活性化、地域のコミュニティに繋がった。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

A.S.Hの会・いよりや・天野の里づくりの会が中心となって、公民館とともに、今後も3つの廃校や古民家を活用して、地元の特色をアピールしたり、地域の更なる絆づくりと活性化に繋げるためイベント実施予定。住民参加のまちづくり支援事業補助金(町単独)を活用予定。

また、「ウォーキングマップ」や「天野の里の草や花」の成果物を活用し、地域の子ども達と古里の文化や歴史や草花の大切さについての学習会や講座を開設したり、婦人学級、高齢者学級においても、野外活動として山野草の図録やウォーキングマップを活用して、地域の史跡や文化、自然保護について学習、さらに世界遺産学習会も開催し、自分たちのすばらしい地域のアピールとともに文化の継承に繋げたい。

貴重な草花や、珍しい草花の保存に向けても、図録の配布により地域住民の一人一人が保存への意識を高めるきっかけとなり、山野草の保護に役立て、山野草を増やすことで山野草愛好家や、写真家等の来訪者の増加が見込め、地域の活性化に繋げる。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)