公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
ダウンロードファイル
1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
この情報の問い合わせ先

支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

北海道釧路市

取り組みタイトル

文化活動による地域活性化事業

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

(1)地域の現状
教育委員会が20〜90歳代を対象に実施した文化・芸術活動に関する市民アンケートでは、文化・芸術活動に興味・関心を持つ人は72%、持っていない人は19%(9%はどちらともいえない)という結果であった。そのうち、文化・芸術活動の有無に関しては、定期的に活動をしている人は41%、機会があれば活動している人は47%、何も活動していない人は12%であり、活動をしていない理由としては、時間、費用、交通手段、情報入手方法等の外的要因、自分にできるのかわからない、一緒に活動する友人がいないなどの内的要因が挙げられた。また、活動をする上で困っていることについて、時間や費用、交通手段、施設環境(主に駐車場)のほか、活動場所・専門的な指導者の不足、成果発表や活躍の場がない(少ない)との意見があった。さらに、本市において、文化・芸術活動の振興に必要だと思うこと(874件の意見)については、安心・安全な施設環境づくりが127件、子どもが文化・芸術活動にふれる機会が126件、そして市民一人一人が文化・芸術活動に参画するための意識の醸成が113件のほか、開催側からの広い情報発信、市民同士の交流の機会、専門的な指導者の発掘・育成、成果発表の場の確保、地域の特性を反映した伝統文化の継承等、様々な意見が挙げられた。若年層(20歳台前半)のアンケート(105件)からは、文化活動に興味・関心を持つ人は36%、活動をしている人は31%であり、文化活動について若い世代は意識が希薄で、活動状況も少ないことがわかった。

市内全小・中学生のアンケート(小3:1,221名、小5:1,290名、中2:1,178名)からは、学年が進むにつれ、学習塾やスポーツ少年団、部活動等の時間が増え、町内会活動や市の事業等の参加が少なくなる傾向がある。一方、少数ではあるが、幼少期から継続して伝統文化に関わる習い事をしているケースがあった。

(2)抱える課題
釧路市は、活気あるマチづくりのための人づくりをコンセプトに置き、様々な社会教育事業を進めている。しかし、個が持つ技術や知識、学びの成果が市全体の活性化に結びついていない面もあり、行政主体の事業に市民が参加するだけではこの課題解決には至らない。互いの協働体制の確立はもちろん、個が持つ技術や知識、活動成果をひとりのものに留まらせないための学習の輪の拡大や、循環型学習システムの構築が必要である。

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2.事業の目的、目指した成果

(1)事業の目的
@市民と協働した文化活動事業を展開することで、地域の活性化につなげる。
A学習の輪を拡大するとともに、循環型学習システムを構築する。
B釧路の文化財および伝統芸能文化について、市民の保存・継承、活用の意識を醸成する。

(2)目指した成果
@全事業の受講者・参加者満足度95%以上
Aくちこみききこみ元気隊は、成果品「文化財マップ」の完成、HP掲載および施設への設置
Bさいわいわい祭は、一般参加者300名以上、アンケート回収100件以上
C釧路そば塾は、修了生12名のうち5名以上が「さいわいわい祭」の指導・補助者
D北海道くしろ蝦夷太鼓実演会の観覧者数を100名以上
E人材バンク登録者の市民問合せおよび依頼数を増加
F施設利用者数の増加

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3.事業の概要

(1)くちこみききこみ元気隊
対象者:釧路市民(平日活動可能な方)および25年度参加者
活動場所:生涯学習センター(まなぼっと幣舞)、博物館、動物園、図書館、市内各所活動内容:各分野の学芸員の指導のもと市内実地・研究調査を行い、釧路市の文化財マップを作成する。

(2)さいわいわい祭
対象者:(一般参加者)釧路市民(講師)生涯学習人材バンク登録者、施設利用サークル、北海道くしろ蝦夷太鼓保存会、釧路そば塾修了生、釧路そば打ち同好会

活動場所:交流プラザさいわい
活動内容:市民講師による各種体験講座・実演会・イベントを展開し、開催当日に市民に無料で提供する。

(3)釧路そば塾
対象者:釧路市民(平日活動可能な方)および25年度参加者
活動場所:生涯学習センター(まなぼっと幣舞)
活動内容:釧路のそばの文化や歴史を学ぶワークショップ、そば打ちの手法等、そばに関する講座を展開する。修了生は、さいわいわい祭の初心者そば打ち教室において、指導・運営補助にあたる。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

(1)釧路市民文化振興財団(施設利用や事業展開について)
(2)施設管理者(運営マニュアル等、自主事業化に向けての指導・助言)
(3)各講座の講師(どのような講座の内容にしたいのかなどの主体的意見のききとりと集約)
(4)施設利用サークル・団体(活動や加入者増加等に関する指導・助言)
(5)博物館、図書館等の社会教育施設における各分野の学芸員との連携

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
生涯学習人材バンク登録者への市民・学校からの依頼が増加した点から、生涯学習および文化芸術活動における人材の活躍の場および市民が人材を活用する機会を提供することができた。また、新たに指導者として登録したいという方(すでに来年度の生涯学習センターでの市民講座の講師として依頼済)や、新たに活動をはじめるのはどうしたらよいか、などの問い合わせがあり、個人の学びについても広がりを見せている。さらに、本事業における各講座を体験した市民から、施設で開催している文化活動の内容やサークル等に関する問い合わせが多くあったことから、多くの市民が興味関心を持つきっかけになった。

文化遺産に関する調査を実施した事業では、その後修了生が各施設の登録ボランティアや観光案内所ボランティアで学びの成果を発揮していることから、学びを個のものに留まらせず、他者に伝える「学習の輪」の広がりを見せているといえる。また、事業を展開する上で、各施設の学芸員や図書司書との連携を深めることができ、たいへん効果的であった。専門的な知識・技術を習得したそば打ち教室の受講生が、より専門性の高い団体に所属し、さらに知識や技術を高めようとする意欲を持つなど、学習に対する深化欲求が向上した。

(想定していたが得られなかった成果)
(1)参加者数(目標数値は超えたが、もっと多くの市民が参加し体験してほしい)
(2)生涯学習人材バンクの講師登録者(登録せずに個人が指導活動を始めることが多い)
(3)施設利用者の増加
(4)施設間ネットワークの構築について
主に、博物館、動物園、図書館と連携した展開については、事業本体と施設との連携は成されたものの、施設間のネットワークの構築については考案中である。

(5)担い手の育成
個人の学びや他者に伝えることの広がりについては上記の通り達成できたと考えるが、事業運営の中心的な役割を持つ担い手については途上である。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

(1)施設の自主事業化に向けた取組(運営マニュアルの作成)
(2)各講座の講師へのアプローチ(細案の作成)

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

くちこみききこみ元気隊の参加者については、身につけた知識や経験をさらに活かせるように、観光案内所や社会教育施設(動物園、博物館、図書館等)のボランティアに登録してもらうなど、活躍の場を拡大していただく。

さいわいわい祭の一般参加者については、各種活動の情報を提供することで、自らの学習意欲をさらに向上させ、活動の場を発見し継続した取組をしていただく。市民講師については、自分の指導活動はもちろん、日頃の成果を発表できる場を市が紹介するなど、さらなる活躍の機会を提供する。

釧路そば塾の修了生については、身につけた技術・知識を個の学びで終わらせずに、さらに深化した取組を行うことができるよう、専門的技術が身につく団体で活躍してもらう。

全事業の参加者および市民講師については、今後は市の事業実施の際の講師や指導者として活躍していただく。

各施設については、さいわいわい祭と釧路そば塾の継続実施のため、講師の確保や運営手法の取得等、自主事業化に向けた取組を図る。

全体を通し、以下の点を戦略として今後の展開を検討する。

・社会教育施設間のネットワーク構築
各施設において登録ボランティアとして活躍されているくちこみききこみ元気隊修了生を活用し、本事業間および施設間のネットワーク構築を図る(博物館でのそば打ち体験講座の開催、博物館と動物園のコラボ事業、施設登録ボランティアスキルアップ講習会等)。

・大学機関等、外部機関との連携
事業展開の中心的な役割を持つ担い手を発掘・育成するために、外部機関との連携や、釧路市内の大学機関との連携を深める。特に、文化芸術活動においては、釧路市民文化振興財団との連携を密にすることで、参加する市民の増加や、専門分野の人材の活用等が期待できる。さらに、事業について互いの意見交換の場を設定することで、より効果的な運営展開をすることができると考えられる。

・くちこみききこみ元気隊
活動内容:各分野の学芸員の指導のもと市内実地・研究調査を行い、釧路市の文化財マップを作成する。

・さいわいわい祭
活動内容:市民講師による各種体験講座・実演会・イベントを展開し、開催当日に市民に無料で提供する。

・釧路そば塾
活動内容:釧路のそばの文化や歴史を学ぶワークショップ、そば打ちの手法等、そばに関する講座を展開する。修了生は、さいわいわい祭の初心者そば打ち教室において、指導・運営補助にあたる。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)