公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

青森県平内町

取り組みタイトル

ハクチョウのまち再生

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

渡来の白鳥が特別天然記念物に指定されているのは、当町の「小湊のハクチョウおよびその渡来地」が全国で唯一である。昭和27年に指定を受ける以前から地域の守り神としても保護され、指定地域に隣接する町立浅所小学校児童を中心として昭和31年から50年以上に渡って観察が行われてきた。しかし、平成20年に鳥インフルエンザ問題によって餌付けや観察が自粛され、更に児童の減少に伴い平成23年度をもって浅所小学校が廃校になるなど、地域全体の関心や活動が希薄になった。以後、白鳥観察については「平内町白鳥を守る会」によって自主的に行われてきたが、会員数の減少と高齢化により活動が休止状態にあった。

町では平成13、14年度に文化庁の指導を得ながら「小湊のハクチョウおよびその渡来地」を保持し、後世に残していく基本的な考え方を示すため、「保存管理計画査定委員会」を組織し、取り組んだ実績がある。しかし、近年の社会情勢の変化により、計画のほとんどは実行されず今日に至る。このような状況に町文化財審議委員会でも警鐘を鳴らしてきたところである。「小湊のハクチョウおよびその渡来地」を後世に守り伝えるため、本事業により住民の意識醸成を図り、地域コミュニティの拠点となる公民館(町内会等)と教育委員会(町)とが一体となった取り組みにより、「ハクチョウのまち再生」を目指すものである。

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2.事業の目的、目指した成果

(1)共通理解を図る住民参加型のシンポジウム(目標:100名→成果:45名)
・ワークショップ(3テーマ23名)

(2)意識醸成を図る取り組み
・出前講座(目標:7回、150名→成果3回、60名)、ハクチョウ検定(目標:受験者100名→模擬試験35名、本検定15名)、銘酒とスイーツの夕べ(目標50名→成果88名)

(3)環境保全を含めた保護活動の体制づくり
・「平内町白鳥を守る会」の活動支援(目標:活動再開、→成果:会員20名)

(4)専用ホームページを開設しPRするなど情報発信の定期化
・HP開設・定期更新(検索回数3/10現在3,045件)、メディアへの周知、広報誌等掲載

(5)観光資源としてのハクチョウの活用
・フォトコンテスト(目標:100展→成果:75展35名)、観光ガイド資料のマニュアル化、イベント開催時ガイドの常駐(2/15、2/22、3/1各1名)

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3.事業の概要

(1)共通理解を図る住民参加型のシンポジウム
・基調講演により、先進事例と課題を提起していただき、ワークショップで参加者自身の意見を反映させ取り組みの方向性と手段を模索していく。

(2)意識醸成を図る取り組み
・25年度に作成した教材用DVDを活用し、特別天然記念物指定の背景、ハクチョウの生態等について出前講座を実施した。学習の成果として「ハクチョウ検定」への参加も促してきた。

(3)環境保全を含めた保護活動の体制づくり
・活動が停滞している白鳥を守る会の活動を支援し保護活動基盤ができた。また、観光ガイド資料の作成にも協力を得られた。

(4)専用ホームページを開設しPRするなど情報発信の定期化
・インターネットを介し町内外の若い世代を中心に、いつでも、どこからでも、気軽で簡単に渡来地の情報が得られるようになった。

(5)観光資源としてのハクチョウの活用
・渡来地に観光ガイドを常駐させることで、冬季観光の一翼も担える。産業団体・行政・住民ボランティア等の横のつながりができ、冬期の観光イベントとして定着をめざすものである。産業団体とタイアップし当町の特産である養殖ホタテを振る舞うなど、まちおこしにも寄与できた。

フォトコンテスト
審査部門を複数に分けテーマを設けたことにより、撮影者は天候・時間帯などで変化するハクチョウの表情を撮影しようと定期的に渡来地を訪れた。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

○立案
平内町白鳥を守る会、渡来地周辺4町内会・公民館、町文化財審議委員、校長会、社会教育委員・公民館運営審議委員、日本白鳥の会、東京環境工科専門学校長、県自然保護課、青森大学

○実施
青森大学、東青教育事務所、白鳥を守る会、平内町(総務課、水産商工観光課、地域整備課、町民課、生涯学習課)、観光協会、商工会、漁協、農協、ほたて広場、美多加写真館、八重樫カメラ、青森県ほたて流通振興協会、東和町内会、平内町、平内町教育委員会、小湊小学校、ひらないカレッジ

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
・シンポジウム、検定、出前講座、展示会、フォトコンテスト等は予算確保も含め、継続実施できる体制を確立できた。

・活動を休止していた「平内町白鳥を守る会」の総会が開かれ、新体制で事業協力してもらえることとなった。

・青森大学、町内産業団体などこれまでにない協力体制やネットワークが形成された。

(想定していたが得られなかった成果)
・ワークショップにより出された干潟再生、植林、下水道加入対策等は行政における課題でもあるが、今回の取り組みでは改善策の検討や具体成果をあげるには及ばなかった。・ワークショップにより出された意見等は行政における課題でもあった。内容を関係課及び関係機関に周知するとともに、その協議結果のフィードバックも検討していかなければならない。

・鳥インフルエンザに対する不安感を払しょくできず、児童・生徒による観察隊の結成には至らなかった。また、観察記録の活用方法も含め再検討する必要がある。

・観光ガイド用に資料を作成したが養成ができなかった。やりがいとメリットを感じられる仕組みづくりを再検討する必要がある。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

・ハクチョウ検定、シンポジウム、フォトコンテスト、PRイベント等を継続実施する予算とノウハウが確保できた。また、ホームページを開設したことにより、定期的にこれら取り組みの情報発信が可能となった。

・有識者や地元町内会、公民館等を巻き込み実行委員会を立ち上げ、広く意見を求めることができた。現状把握、アンケートによるニーズ調査により、アクションプランが作られ関心度に応じて各種イベントを実施できた。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

・検証、評価においては企画・運営に携わっていない方からの意見がでにくい。文化財、観光、漁業、土木など多岐にわたり関連性があり、事業効果を高める意味でも一連の事業全てに携わる、若しくは関係するスタッフを確保し、連携・調整していく必要がある。青森大学とより一層連携することとしており、学生の協力体制、方法等を協議中。

・保護活動は持続可能な取り組みとして確立しなければならないため、今後も白鳥を守る会と教育委員会が主体となって更なる活動基盤の強化に努める。

・地方創生の総合戦略に盛り込み、27年度以降も事業継続していくこととしている(予算3/6議決済み)。

(1)共通理解を図る住民参加型のシンポジウム「ハクチョウ、人、地域のつながりについて考える」、ワークショップ「私が描くハクチョウのまちづくり10年後の姿」

(2)意識醸成を図る取り組み
ハクチョウのまち出前講座(講座、DVD鑑賞など)・ハクチョウ検定(受験生15名:初級4名、上級2名合格)

(3)環境保全を含めた保護活動の体制づくり
白鳥を守る会の活動支援(会員募集、活動の定期化、観察資料の整理保存)

(4)専用ホームページを開設しPRするなど情報発信の定期化
庁内での実行委員会により、掲載内容、レイアウトなどを決定し開設する。

(5)観光資源としてのハクチョウの活用・・・産業団体・行政・住民ボランティア等の協力により、フォトコンテスト等のイベントを実施する。
渡来地に隣接する観察所に観光ガイドを常駐させる(ガイド資料のマニュアル化)

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)