公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
ダウンロードファイル
1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
この情報の問い合わせ先

支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

山形県長井市

取り組みタイトル

地域の文化資源を活かした地域活性化事業

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

西根地区では少子高齢化によって、地域コミュニティの維持につながる地域活性化が課題となっている。このような状況の中で、西根地区公民館がコーディネーターとなり、地域の文化資源を活かし、Uターンしてきた若者等の参加を得て、地域を活性化する事業に取り組むこととした。

当初の3か年事業を前提としたシナリオは、平成25年度は『西根がステージになる』をテーマとして、若者達と既存団体が連携し、「ぼくらの文楽」や「縄文祭り」等の事業を行う。平成26年度は、『西根の婆ちゃんがアート(美しい村)になる』として、里の家美術館やワークショップ事業を拡大し、地元の人達、特にお年寄りと都会の若者の交流を深め、継続的な交流の基盤を創る。平成27年度は『ふるさと西根がアート(美しい村)になる』として、人間的な繋がりも持った芸術家等に西根のファンが生まれ、移住を希望する若者が生まれることを目指すものである。

今年度は、昨年度の連携事業を継続しながらも、地元の青壮年の参画機会を検討すると共に、地域とそこに暮らす人々の魅力を、外部の若手芸術家の感性をとおして表現していくことを目標とした。そのために、「西根ナーレ(里の家美術館)」において、参加作家の取材活動や滞在制作を充実することとした。

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2.事業の目的、目指した成果

【目指す事業成果】
@事業の連携による相乗効果
ぼくらの文楽実行委員会、縄文祭り実行委員会、公民館運営協議会、市教育委員会が連携する仕組みを創ることによって、相乗効果を生み出すことを目指す。各イベントの集客状況等をみると、その成果は十分に発現しており、地域認知度、地域としてのブランドが確立されつつあると考える。

●日の出観察会と寺宿泊の連携:日の出観察会(46名)寺宿泊者数(20名)
●ぼくらの文楽と働く車展の連携:約2,742名(前年度846名)

A次世代リーダーの育成
平成26年度から、教育委員会で「次世代リーダー育成事業補助金」を創設した。西根地区公民館は、運営協議会と連携して若手メンバーを集め、自主的な企画をするように依頼。彼らは、外部の来客増と共に地元の関心を高めるために、「ぼくらの文楽」とあわせた「働く車展」を実施した。これによって、@のとおりぼくらの文楽の誘客数も3倍超となった。若手リーダーは、具体的な事業を企画、実施する中で育つものでなかろうかと考えさせられた。

●次世代リーダー育成事業参加者数15名(前年度0名)

B地域の良さを再認識し、地域に誇りを持つ

本年度は、昨年度の内容を一歩深めて、地域の良さを外部の芸術家の目をとおして表現し、地元住民に伝えてもらうことを目指して、若手作家の協力を得て、滞在制作を実施した。そのコーディネートを地域おこし協力隊員に依頼した。

●参加作家数14名(前年度10名)
●観客数800名
●テーマ性を持って多様な地域の魅力を表現した。
・古代の丘を借景とした野外展示「大地の中で」
・“水伝説”を題材にした「水と人と」
・“竪穴式住居”と“現代の家”を題材にした「家と家族と」
・“お婆ちゃんの花嫁衣裳”を題材にした「紬の物語」など

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3.事業の概要

基本的には、「ぼくらの文楽」を核として市外からの誘客を図り、「縄文祭り」を通して地元の歴史を感得してもらう。さらに地区文化祭と連携した「里の家美術館」により、地区民との交流や暮らしの豊かさを考える契機にしてもらう戦略であり、次の内容で事業を実施した。

9月23日縄文4本柱遺跡における「(秋分の日)日の出観察会」
はたらく車展&ぼくらの文楽(縄文太鼓演奏会)
10月11日西根ナーレ(里の家美術館)レセプション
10月12日縄文祭り
西根ナーレ(里の家美術館)〜西根地区文化祭(11月3日)まで

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

@西根地区の事業連携のためには、地域における人材を含めた地域資源の確認と各団体の思いを理解し合うことが必要であった。このために公民館長がコーディネーターとなり、教育委員会、縄文祭り実行委員会、ぼくらの文楽実行委員会の若手グループ等との話し合いを重ねた。⇒【地域の資源と思いの共有のための相互学習】

A地区としての一体的な事業展開を確認しながら、日程調整等について互いに話し合う。さらに若手の感性とスキルをもとに、インターネットやパンフレット等を作成してもらうなどの役割分担を行った。⇒【協働の精神と新しい時代の動きの相互学習】

B今年度の目標である次世代リーダーの育成のために、運営協議会メンバーを中心に、独自の事業企画の検討と実践の機会を与える。⇒【次世代リーダー育成のための相互学習】

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
地域としての連帯意識の醸成。具体的な誘客者数の増加。地元リーダーの育成について、成果を得た。

(想定していたが得られなかった成果)
里の家美術館に協力をいただいた作家からは、地元の人との交流はとても楽しかった。ただ、制作費や滞在費などを含めると、費用の持ち出しとなったとの意見をいただいている。また、現代美術を理解してもらえなかった感があるとの意見もあった。芸術鑑賞レベルの向上のための教育や学習機会が必要と考える。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

地区内の団体がふるさとづくりのために連携するためには、人材を活かす・地域特性を活かすという言わば社会教育の基本に立つことが重要であることを認識した。また、当市において、地域づくりを展開していくには、公民館が先頭に立っていく必要性と可能性を感じた。こうした取組みのプロセスを構築(経験)できたことは、本事業の最も大きな成果の一つと言える。これを可能とするのは、公民館と住民間の日常的な業務を通じた信頼関係が重要な要素(ノウハウ)であると考えるし、館長始め公民館職員の地域の将来を見据える力と“思い”であろう。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

本事業の実施によって、当該事業が地域活性化の重要な戦略となり得ると受け止めた。しかしながら、現在の地域課題は福祉や防災、子育てなど多方面にわたっている。こうした状況を踏まえて、次年度においては、地区民の暮らしのレベルからの課題を整理し、隠れた地域資源を掘り起こしながら、地区全体の将来計画をまとめていきたいと考えている。そのために必要となる学習活動を充実し、この間培われてきたネットワークを活用していきたい。長井市においては、平成27年度からの西根地区公民館指定管理料の中に、地域づくり事業費を計上し、この間実施してきた事業を公民館事業として実施していける予算案を提案している。
さらに、地域づくりを目指して地区計画の策定や地域づくり事業に取り組む公民館に対して、公民館職員を1名増員する予定である。西根地区公民館は、こうした動きのモデルとなったものであり、今後とも、市内6地区の先駆者としての取り組みが期待されるものである。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)