公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

岩手県盛岡市

取り組みタイトル

もりおかジュニアオーケストラ育成事業

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

全国各地で青少年による「ジュニアオーケストラ」の取組が行われているが、東北六県の県庁所在地の中で、通年で定期的に活動が行われているジュニアオーケストラがないのは盛岡市だけであった。過去に何度か文化会館施設にジュニアオーケストラを立ち上げようという動きはあったが、実現にはいたらなかった。音楽愛好家も多く、青少年が個々に自宅等で楽器演奏の指導を受けている例は多いが、正式に組織されたものがなく、青少年たちの演奏を市民が楽しめる機会はほとんどない状態であった。定期的に活動している大学や大人のオーケストラはあっても、その団体の活動が青少年に生かされる機会があまりないということもあり、そのような団体や地域の方々を巻き込みながらジュニアオーケストラを組織して育て、青少年たちの演奏を楽しむことで地域を盛り上げていきたいと思いこの事業に取り組んだ。

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2.事業の目的、目指した成果

ジュニアオーケストラを育成し青少年に楽器に親しむ機会と団員同士の交流を深めることにより感性のある青少年を育成する。また地域での行事に参加したり積極的に地域に出向いて演奏を披露したりしながら自分たちで地域を盛り上げていこうという意識を団員・指導者・保護者が常にもちながら活動をすることで地域活性化へと繋げる。団員・指導者・保護者のみならず地域のボランティアや関係団体等の協力を得ながらジュニアオーケストラを組織し育てていくことによって地域を巻き込んだ様々な人々との交流・活動が生まれ地域がジュニアオーケストラを通して活気づくことも期待する。そして沿岸被災地の学校などでの演奏会や団体等との交流も行い音楽を通した交流ネットワークを展開し被災県である岩手県から子どもたちの元気を発信することも目指す。

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3.事業の概要

25年度は10月にジュニアオーケストラを立ち上げたばかりということもあり楽器経験者のみならず楽器を始めてみたいと考えている子どもたちも募集し月4回初心者・経験者別で練習を行った。練習の成果を発表する機会を設け外部にジュニアオーケストラの存在と活動をアピールするためにクリスマスコンサートや定期演奏会を行ったほか盛岡市広域8市町で3月11日に行った東日本大震災3周年追悼行事において新たに制作された追悼の歌の伴奏を依頼され演奏を行った。
26年度は経験者のみ団員の追加募集を行い月3回のレッスンを基本に練習を重ねた。7月には公民館まつりでの演奏披露8月には文化庁「芸術家の派遣事業」による弦楽アンサンブルとの共演9月には老人福祉施設でのボランティア演奏会の実施10月には公民館の高齢者大学文化祭への出演や日本弦楽指導者協会の全国大会のプレ企画の特別クリニックへの参加11月にはウィーンヴィルトゥオーゼンによる特別クリニックへの参加12月にはいわてフィルハーモニーオーケストラの定期演奏会や被災地支援の一環である大船渡公演への参加など多くの演奏活動を行った。3月には定期演奏会や日本弦楽指導者協会の全国大会への参加を予定し4月には国際ロータリークラブの地区大会での演奏参加を予定している。1年を通してより地域の行事に参加したり地域に向けた演奏会を行ったりすることができた。奥州市で活動している奥州ジュニアオーケストラや地域で活動しているいくつかの大人のオーケストラ等とも共演することで指導や組織作りの面で新たな人々との交流が生まれ様々な団体の活動がジュニアオーケストラに生かされる機会となった。多くの団体を巻き込んでの演奏活動を進めることができた。また26年度は継続的に運営をしていくための課題を公民館・団員・保護者・講師で共有しそれぞれがやるべきことを確認し実際に実行してきた。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

計画立案段階ではいわてフィルハーモニーオーケストラ代表の寺崎氏と検討し地域振興に結びつけることや将来の継続的な事業となるようにと計画したものであった。取組段階ではいわてフィルも関わっているいわて文化支援ネットワーク3月11日の震災追悼行事での盛岡広域首長懇談会北上市さくらホール奥州ジュニアオーケストラ国際ロータリークラブとの連携・協働体制を構築しながら事業を進めてきた。

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
1年5ヶ月間を通して様々な場面で演奏を披露することができたため市民へ活動をアピールすることができ「これからも応援していきたい」と感想をいただくなど今後の活躍への期待が感じられる声をたくさんいただくことができた。地域の新聞社にも取材に来ていただき次の日の記事にしていただくこともできたためより地域へジュニアオーケストラの活動を発信することができた。盛岡市広域8市町で3月11日に行った東日本大震災3周年追悼行事において新たに制作された追悼の歌の伴奏を依頼されまた老人福祉施設の方から「自分達の施設でも演奏をして欲しい」と声をかけていただくこともあった。そして国際ロータリークラブの地区大会での演奏参加を依頼されるなど様々な方々との交流や活動に対する理解も生まれ子どもたち自身も地域の活性化につながっていることを実感することができているようだ。今後資金援助をしたいと名乗りでた団体もあったりと子どもたちの活動を支える人々が増えてきた。特に保護者たちからは事業開始当初に比べて自主的に多様な場面で協力をいただけるようになった。3月に予定している第2回定期演奏会ではステージの準備や子どもたちの誘導会場の受付など当初はほとんど公民館で行っていた役割を積極的に引き受けていただいた。今後はより組織的に子どもたちを支援していくことができるよう保護者会として自立するよう促している。

(想定していたが得られなかった成果)
一緒に運営・活動してくれる地域のボランティアを募集してきたがボランティアで参加してくださる方をなかなか確保することができなかった。市のホームページや広報に掲載して広く周知・募集をしたり演奏会を行った都度呼びかけたりしたのだが興味をもってくださった方はいたもののボランティアを確保するまでには至らなかった。「月3回夜に3時間程拘束される」「楽器について詳しくないといけないのではないか」といった運営スタッフとして参加することへの敷居が高く感じられるようだった。市内の大学の音楽科教育や器楽(管楽)の先生に学生の派遣を要請したところ研究室で活動しているオーケストラは他の場所で楽器指導のボランティアを行っているとのことで協力を得ることはできなかった。今後は近隣の大学等へ楽器演奏経験の有無に関わらずボランティア活動をしてみたいと思っている学生・子どもたちと関わりあいながら活動に携わってみたいと思っている学生たちに呼びかけていただけるようにしながらボランティアスタッフを集めていきたいと考えている。楽器の演奏を教えるのではなく子どもたちが活動をしていきやすいようにサポートしていくことだということを周知しつつまずは公民館や保護者の方々と一緒に運営をやってみて出来る範囲で協力を得るようにしていきたい。また現段階では任意団体を立ち上げ運営を移行していくところまではできなかった。今後は育成委員会を組織していくことにより継続的に活動を続けていくことができるようにしていきたい。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

個々で演奏を楽しんでいる青少年が多く定期的に活動している大学や大人のオーケストラの活動が青少年に生かされる機会があまりないということから様々な団体や地域の方々を巻き込みながら通年で継続的に活動を行うジュニアオーケストラを組織し演奏活動を行いながら地域の交流や活動を盛り上げようと考えた。そのためにまずはジュニアオーケストラが抱えている課題を全体で共有し公民館だけでなく講師保護者団員が協力しあいながら活動をしていかなければならないという意識付けを図った。自分たちでジュニアオーケストラを組織していく姿勢を高めるとともに外部からももっと協力を得ていくことも必要だと考え講師・保護者・団員へ実際に行動に移すよう働きかけも行った。団員へは自分たちで活動をしていく意識を高めるためのパートリーダー制の導入や活動日誌の記入の習慣づけを行った。保護者へは地域や自主事業での演奏会の補助・準備・片付けの協力を徹底するようにした。講師へは人脈を駆使してジュニアの演奏を広めるとともに資金援助できる関係団体へPRしていただくようにした。

そして公民館では活動を支えてくれる地域のボランティアを集めるため市のホームページや広報演奏会などでジュニアオーケストラの活動とその運営スタッフ募集の周知を行った。日々の活動で講師・保護者・団員とコミュニケーションを密に取りながらそれぞれの意識や様子を確認したり演奏会後のマスコミの記事や聴きにきてくださった方に記入いただいたアンケートを通して地域へのジュニアの浸透度や評価を把握したりしながら活動を進めた結果少しずつではあるが内部での組織づくりが図られまた外部からは演奏依頼をいただいたりジュニアに対する継続的な援助を交渉したりすることができた。次年度以降はよりオーケストラを組織的に活動させて自主運営ができるようにするほか地域の援助やサポートをいただけるよう外部への働きがけも引き続き行っていきたい。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

新たにもりおかジュニアオーケストラ育成委員会を立ち上げ任意団体として引き続き継続的に活動していけるようにする。具体的には中央公民館・市長部局の文化国際室・NPO法人アートサポートセンター・いわてフィルハーモニーオーケストラ・商工会議所・観光コンベンション協会・NACA(中津川流域文化施設連盟)で構成される委員会を設立する予定である。任意団体となったあとは今まで行政の立場ではできなかった補助金の申請や協賛団体を募ることにより資金を確保しながら運営を続けていく。現段階では国際ロータリークラブから資金援助のお話をいただいているのでそのような団体や地域の関係団体・個人の資金援助等を得ながら取り組んでいきたい。育成委員会が立ち上がったあとも公民館は事務局として運営をサポートしていくほか引き続き全市的に広くアピールしていけるようにする。

また、指導者や公民館だけでなくもっと地域の方々と一緒にジュニアオーケストラを支えていけるような体制をつくっていきたい。保護者たちは各々準備等の手伝いをしてくださっているが今後は父母会を組織化することによってよりジュニアオーケストラをサポートしていけるようにする。そして地域から運営スタッフとなってくれるようなボランティアを集め様々な人たちで子どもたちの活動を支えていけるようにしたい。特に学生たちはボランティア活動に対する意識が高い人が多いので近隣の大学等の学生たちにも呼びかけ様々な人たちでジュニアオーケストラを運営していけるようにしたい。また近い将来ジュニアを卒業したOB・OGがジュニアの世話や指導を行うことが見込まれることから学生ボランティアと共にジュニアを支える体制が更に強固なものに発展するものと見込んでいる。

団員については部活動や学業で忙しく団員数が減少傾向にあるため団員の募集を引き続き行う。楽器演奏経験者だけではなくこれから楽器演奏を始めてみたいと思っている子ども達も募集することとし団員を増やすようにしていきたい。そして県外等でジュニアオーケストラの活動を行っているところの情報を集めてお話を聞きながら運営のノウハウなどを今後の活動の参考にしていきたい。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)