公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

地域振興支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ4 地域振興支援プログラム

受託自治体名

宮城県石巻市

取り組みタイトル

人・自然いきいきプロジェクト

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

○東日本大震災後の地域の現状及び課題について次のようにとらえた
1.地域の生活環境及びコミュニティは崩壊し、商店街であった中央公民館周辺は建物が次々に撤去されて閑散としており活気がない。世帯数及び住民は半減し、住民の多くは高齢者であり町内会が独自に震災前の自治活動を取り戻すには厳しい環境である。

2.石巻市内における子育て環境は依然として厳しい状況である。市内30カ所以上の公園が仮設団地となるなど、子どもの遊び場や母親同士のコミュニケーションの場が不足している。教育委員会が実施している家庭教育支援事業においては、仮設団地での生活等により孤立して子育てをしている母親が多く見受けられる。

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2.事業の目的、目指した成果

1.公民館が中心となり、町内会との連携を図り、現在、地域が抱える諸問題の解決に向けて積極的に取り組める環境を取り戻し、地域のコミュニティ再生とともに元気がでる街にさせたいと考えた。昨年度より「花いっぱい運動」を展開しており、災害公営住宅の建設による人口増や商店街の復興事業の開始に伴い、新生町内会活動復活に向けた機運は高まりつつあるが、さらに多くの地域住民の参加を促していく。

2.親子に活動場所を提供し、活動を通して心のケア・母親同士のコミュニケーション構築を図るとともに、サークル等の形成など新しい動きをつくりだす。

3.地域における子育て・家庭教育支援の活性化を図り、取組を継続させるためにリーダーとなる人材・各種講座が開設できるスキルを習得した人材を育成し活用する。

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3.事業の概要

1.街をいきいきさせる取組
・プロジェクト推進会議の開催(2回開催)、チラシ配布による対象地域世帯へ広報活動
・花の栽培管理(石巻中央公民館が担当)5月〜11月12月〜3月
・プロジェクト展開町内会への花(プランター)の配布7月約1,200株
・地域住民による重点箇所の肥培管理推進によるコミュニテイ活動7月〜11月
・花の栽培を重点的に行う花壇の整備と植付共同作業(重点箇所:広小路街路花壇への植付作業6月チューリップ・水仙球根1,200球、11月インパチエンス、マリーゴールド、サルビア1,300株)

2.女性を元気にいきいきとさせる取組「女性いきいき講座」

■事業に係る打ち合わせは随時開催(年8回程度)
5月〜6月「ノーバディズ・パーフェクト講座ファシリテーター養成講座」
7月〜8月「子育てママじぶん軸講座(コーティング講座)」
7月〜3月「ノーバディズ・パーフェクト講座年間5シリーズ」※新ファシリテーター活用
11月〜12月ノーバディズ・パーフェクト講座ファシリテーター研修会・子育て講座開設
3月「大人になるためのメイクアップとマナー講座(高校3年生対象)」
※ファシリテーター研修以外は託児付き(託児:石巻市家庭教育支援チーム)
3.子育てママを元気にいきいきとさせるための取組「子育てママいきいき講座」

■事業に係る打ち合わせ6月2回開催(ニーズの把握、実施計画立案、役割分担)
10月第1期「マスキングテープで飾ろう」※地元講師活用
「リフレクソロジー(足のセルフマッサージ)」「ヨガ教室」
12月第2期「クリスマスリース作り」※地元講師活用
「しめ縄作り」希望者多数のため2回開催※地元講師活用
「クリスマス料理教室」※地元講師活用
※全講座託児付き(託児:石巻市家庭教育支援チーム)

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

1.計画を立てる段階NPO石巻復興支援ネットワーク、NPOベビースマイル石巻、各町内会、教育委員会(石巻市家庭教育支援チーム)、NPO子ども家庭リソースセンター

2.事業を実施する段階広報:子育て支援課(各地区子育て支援センター、保育所)、教育委員会(公民館等)、秘書広報課、石巻市・女川町の子育て支援活動を展開する団体、各町内会
※連携・協働:NPO石巻復興支援ネットワーク、NPOベビースマイル石巻、各町内会教育委員会(石巻市家庭教育支援チーム)

3.評価を行う段階教育委員会(社会教育委員会議・社会教育支援会議、石巻市家庭教育支援チーム)、各町内会長及び住民、NPO石巻復興支援ネットワーク、NPOベビースマイル石巻、石巻市・女川町の子育て支援活動を展開する団体

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
1.(街をいきいきさせる取組)

・参加者数は延べ40人で指標である50名の8割となった。指標には届かなかったものの各町内会と公民館との連携や協働意識の向上、町内会長同士の連携が一層深まり、重点街路の定植範囲拡大の希望がでたり町内会独自で「仮設住宅自治会との交流会」を開催したりするなど、街づくりやコミュニティ再生への関心度も次第に高まってきている。

2.(女性をいきいきさせるための取組)
・学習したことを生かし「支援される側」から「支援する側」として活動する人材を育成することができ、子育て・家庭教育支援活動が活性化したとともに活動が継続していく見通しができた。

【例】≪ファシリテーター養成講座受講生の声≫
・女川町は石巻市よりも子育て環境が厳しく、悩みをかかえていても誰にも相談できないでいる母親がたくさんいる現状から一人でも多くの母親たちを救いたい。

≪NP講座を受講し、その後家庭教育支援チームとして活動している母親の声≫
・講座を受講して、自分が色々な人に支えられていることが分かり、今度は自分が子育てで悩んでいるお母さんたちを助けたいと思い託児スタッフとして活動することにした。

≪「子育てママじぶん軸講座」を主催した母親≫
・子育てに悩んでいてもどうすることもできないでいた自分をNPOの人たちが懸命に励ましてくれてNP講座受講を決め、何でも話し合える仲間ができ、自信がついてきた。NPOの方から今度は子育て支援事業を開催してみないかと誘われ多くの人たちに支えられやり遂げることができた。これからも悩んでいるお母さんたちの役に立ちたい。

3.(子育てママをいきいきとさせる取組)
・計画の段階でニーズを把握して広報活動に力を入れたことにより、幅広い地域から昨年度より多くの参加者が集まり、心のケアとコミュニケーション形成を図ることができた。また、公民館より講座を開設できるスキルをもった地元人材の育成を要望し、担当したNPOを中心に5名の人材を確保することができた。

・事業の企画・準備・運営にかかわったNPO団体のスタッフにとっては、事業を開催するためのスタッフ研修となり、本事業の他にも子育て支援の事業を実施している。

※各講座で託児を利用した母親のほとんどが、「地域の人たちが自分の子育てを応援していることが実感できて感謝している」という思いでいることから、託児付きの講座としたことの成果がううかがえた。

※公民館と町内会、公民館とNPO団体、NPO団体(実数13団体)相互の連携が強化された。来年度以降、子育て・家庭教育支援分野に関しては、公民館として地元NPOとの共催事業及び町内会の人材を活移用した講座開設等に積極的に取り組んでいく予定である。

※生涯学習課や子育て支援課が主催する会議等で主に地元NPOから本事業の概要と成果が報告され、高い評価を得ている。このことを踏まえ、市役所の関連するセッションの強みを本事業に生かしていけるような協働体制の強化を図る。

○託児付きの効果は主にNPO団体や講座の会場となった施設から市役所の関連部局に普及し始めており地域協働課や子育て支援課でもNPO団体と連携しながら活用をはじめている。

(想定していたが得られなかった成果)
・広報活動が不十分で「花いっぱい運動」に対する住民の関心を十分に高めることができなかった。

・「交流サロン」を開催することができなかったこともあり、「親子で楽しむ」よりも「母親の心のケア」に偏った事業展開になってしまった。

・講座を受講した母親やNPOのスタッフから子育てに悩んでいるが講座への参加に踏み切れないでいる母親たちが多いことを痛感した。またいまだに多くの親子が生活している仮設住宅での子育ての現状が心配であるが、具体的な手立てを講じることができなかった。今後、市役所の他部局や数多くの地元NPO・企業等を巻き込んで、どのような活動・講座を設けていくべきか検討し、実践につなげていきたい。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

※事業実施にあたっては「お互いに学び合う」「お互いの強み・得意分野を生かす」ことを基本方針として、一つの事業に対して必ず複数の団体(行政を含めて)が協働であたることとした。

1.推進会議
公民館:課題・目標の共有、事業計画、広報(チラシ等の作成・市報・マスコミ)、会場確保、役割分担・協力体制の明確化、担当者の確認
NPO:ニーズの把握、スタッフの派遣、講師の選定・交渉、参加者募集(講座によっては地域協働課や子育て支援課からの情報提供を基に参加者を募る)

2.広報活動
公民館:チラシや市報原稿等の作成
市役所秘書広報課:市報への掲載
子育て支援課・生涯学習課:チラシ等を子育て支援センター、幼稚園・保育所へ配布
NPO:ホームページへ掲載、口コミでの参加依頼

3.解決方策の実行
公民館:ファシリテーター派遣、事業全体(講座・託児)を統括するスタッフ・託児スタッフ(家庭教育支援チーム)派遣
NPO:スタッフ派遣(公民館担当が1名であるため受付・記録等担当)、講座の運営、受講生の感想等把握(ニーズの確認等)

4.事業の評価
生涯学習課・公民館:「社会教育委員会議」「協働教育支援会議」において事業報告し、指導・助言をもらう。
公民館・NPO:打合せ、参加者の感想等把握、成果と課題共有、役割分担確認

5.次年度に向けた事業計画策定
生涯学習課・公民館・NPO:事業を進めながら次年度を構想し分担を明確にする。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

1.街をいきいきさせる取組
・東京都第三建設事務所及び公益財団法人東京都道路整備保全公社との事業協力が得られたことから、今後は花を通じて本取組みを浸透させながら、近隣の小学校、子ども会、仮設団地住民等を巻き込みながら、地域自治をめざし、元気の出る街、いきいきとした街づくりを推進していく。

・該当する町内会だけでは限界があることを踏まえ、より多くの市民を巻き込むための工夫を施していきたい。
【案】「ガーデニング教室」→「ガーデニングコンテスト」→公設花壇整備への協力依頼最終的には市役所の関連部局や企業にも参画してもらい、公設花壇の整備だけでなく子どもたちも巻き込んだ事業を展開していきたい。

2.女性をいきいきとさせる取組
・ノーバディズ・パーフェクト講座及びファシリテーター養成講座については、公民館と地元NPOとの共催により継続する予定である。
・育成したファシリテーターを活用して、公民館事業として「家庭教育支援講座(県教委が作成したプログラム活用)」を開催するとともに家庭教育学級(小・中学校会場)もおいても活用する。

3.子育てママをいきいきとさせる取組
・公民館事業として「子育てママいきいき講座」を継続するが年1回(3回シリーズ)とする予定である。開催にあたって多くの地元NPOと連携し地元の講師を活用したり、実行委員会(公民館・子育て支援課・地域協働課・企業など)を組織するなどして市民に密着した事業として市全体に普及していくよう工夫する。また、地元の講師は市家庭教育支援事業・家庭教育学級でも活用し内容の充実を図る。

○2・3については、教育委員会生涯学習課の事業である「石巻市家庭教育支援事業」に組み込み、行政と地元NPOが連携して事業実践・普及を図っていく。

○託児付きの効果は主にNPO団体や講座の会場となった施設から市役所の関連部局に普及し始めており地域協働課や子育て支援課でもNPO団体と連携しながら活用をはじめている。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)