公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
ダウンロードファイル
1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
この情報の問い合わせ先

支援プログラムテーマ

テーマ5 その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援プログラム

受託自治体名

岡山県瀬戸内市

取り組みタイトル

みんなでつくる“せとうちデジタルフォトマップ”

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

地域住民が自ら地域振興やコミュニティの活性化を図るには、自らが生活する地域への理解や愛情が欠かせない。地域社会の成り立ちや先人の営みを知ることにより、地域への愛情も醸成されると考えられる。

しかし、生活スタイルの変化などにより、郷土意識は希薄化してきており、主体的な地域づくりの意欲が高まっているとは言えない。地域に密着した高齢者の記憶が後の世代に十分伝えられていないため、それまで伝えられてきた地域のさまざまな記憶が断絶するという現象も起きている。

このため、自らの居住地あるいは郷土への愛着が次世代に継承されず、地域振興やコミュニティを活性化する動機が弱くなってきている。また、産業、文化遺産、観光資源等、地域の特性・資源・魅力を地域住民が共有されず、地域振興に十分活用されていない。

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2.事業の目的、目指した成果

・「せとうちデジタルフォトマップ」を作成するワークショップを通じて、市民が地域の魅力を再発見する機会を増やす。写真という日常的に親しんでいる手軽な素材を使い、インターネットを利用しながら楽しく遊べるシステムを構築し、市民が作成した成果を広く発信する。そうした取り組みを継続することで、市民が地域の魅力について共有し、地域住民の記憶を次世代に継承していく。フォトマップは、その拠点として機能させる。

・「フォトマップ」のシステムに郷土資料を蓄積し、インターネットを通じて手軽に活用できるように整備し、郷土学習に活かすとともに、郷土学習の教材づくりにも活かしていく。また、インターネットを通じて地域の魅力を広く発信することで、定住化や着地型観光の資源としても活用する。

・市民の郷土への関心・愛着が深まることで、自らの地域づくり・運営に対する参加意欲が高まり、より積極的な参加へつなげていく。古い写真を使って高齢者の記憶を引き出すことにより、地域の財産である高齢者の力を引き出し、高齢者自身が活性化する活動につなげ、地域全体の活性化につなげていく。

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3.事業の概要

・市が保有する写真のデータをベースに、地域住民が写真にコメント(説明文)や撮影地点を加えるワークショップを通じて教育委員会と協働で“せとうちデジタルフォトマップ”を作成した。その成果を、市立図書館のホームページで公開し、地域の記憶を伝えるアーカイブ、郷土学習の素材、地域の観光資源などに活用する。市民や旅行者が市内で撮った写真を投稿できるシステムとして整備した。

・デジタルフォトマップの作成、充実、活用を進める活動を通じて、地域の魅力再発見・発信、記憶の継承、郷土学習の素材づくり、郷土学習への活用など、主体的な市民活動につながるよう環境整備を行った。

【ワークショップ】市民が集まり、写真に写る町の風景、建物など、写真にまつわる話題を出し合って写真のコメントとしてまとめ、地図上に位置情報を加えて公開。「東寺百合文書WEB」を紹介しながら中世の備前福岡と歴史資料に親しんでもらうワークショップ、42名参加。

【講演会】デジタルフォトマップのねらいを周知し、活用を促進するため、地域の歴史を知ることや地域の魅力を発信する楽しさと大切さを学ぶための講演会を実施した。300名聴講。 【フィールドワーク】デジタルフォトマップの周知と活用促進のため、写真を撮りながらまち歩きして地域の魅力を再発見する「フォトウォーク」を実施、撮影写真を投稿。22名参加。

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

・社会教育課(新図書館開設準備室)が中心となり、活動の舞台となる公民館、多くの写真を保管し、市のホームページを管理している秘書広報課(25年度は企画振興課)、観光振興を担当する産業振興課で協議と調整、素材の持ち寄りを行った。構築した「せとうちデジタルフォトマップ」は市立図書館のホームページから公開。

・ワークショップ(昔の写真を見ながら語り合う会など)の実施にあたり、公民館団体である歴史研究会とともに参加者を募り、公民館で実施。フィールドワーク(「フォトウォーク」)の実施にあたり、社会教育課が講師の選定と交渉を担当し、産業振興課が地域おこしグループとともに実施地域を調整。

・記録写真家集団「瀬戸内市フォトプロジェクト」(SPP)と協働でフォトマップの素材づくりと内容の充実を継続的に進めている。昔のくらし学習や郷土学習など学校教育での活用に向け協議。市民向け講座を主催する地域おこしグループとの活用アイディア会議。産業振興課によるデジタルフォトマップを活用したイベントの計画。

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
・「せとうちデジタルフォトマップ」のシステム構築
拠点となるシステムが構築され、システムに搭載する素材づくりを通じて地域の魅力を再発見する活動が始まり、成果を共有し、活かす活動が始まった。
※公開写真数1,848点(平成27年2月現在、追加公開準備中写真約600点)
※新規写真投稿者数32名(フォトウォーク参加者、別講座の講師、その他旅行者)

・記憶の継承(写真の解説文増加、アーカイブとしての蓄積)
写真の説明文は、タイトルや撮影年代だけでなく、被写体にまつわる記憶までも収録。
※古写真解説文搭載数115点(平成27年2月現在)

・高齢者を元気に(古い写真を使うことの有効性、高齢者が元気になることで地域活性化)

・市の魅力再発見・発信(再発見のための仕掛けと発信の拠点整備)

・関係者の連携強化(公民館・図書館と観光振興担当課、市民の写真家集団などで協働)

(想定していたが得られなかった成果)
・観光協会との実施協力(今後強化の予定)、学校教育との連携(今後強化の予定)
(原因)新規に事業を立ち上げるには時間がかかる。それぞれのニーズを確認しながらお互いに有効な事業や方法をしっかりと調整する必要がある。

・写真投稿者数の伸び悩み…(原因)「せとうちデジタルフォトマップ」の周知不足

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

・拠点となるシステム「せとうちデジタルフォトマップ」を構築して、中身を市民と共に作りこみ、成果を共有し、市民自身が活用していく流れを構築。

・各部署・機関・団体がそれぞれの強みを生かして効果的な事業になるよう実施方法を検討。

※それぞれの人脈を生かして人を巻き込む、土地勘のあるフィールドを拠点にするなど。

・参加者が活動主体になるようなワークショップやフィールドワークの企画。

・今後も継続的な活動となるよう、各機関・団体の日常的な事業と一体化するよう調整。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

・活動拠点となるシステムが構築でき、基本的な素材は整備できたので、今後は中身を充実する活動を通じて、当初からの目的達成に向けて地道な活動を続けていく。特に、古写真に解説文をつけるワークショップは、公民館グループと連携して継続的に実施していく。

・公民館活動、地域おこしグループの活動、市役所各部署、各機関の日常的な事業の中に位置づけて活用の輪を広げ、定着させていく。古写真を使った回想法は、地域のグループが実施していけるよう研修会などでノウハウを共有していく。

・同じ敷地内に隣接して建つ中央公民館と新図書館(平成28年度開館予定)を中心に、「せとうちデジタルフォトマップ」周知と活用を進めるため、「フォトウォーク」「フォトコンテスト」「人気写真ランキング」などの事業を展開していく。

・観光振興への活用を促すため、観光協会と連携して無料で利用できる写真の存在を広報する。

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)