公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム(H26)

その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援プログラム

もくじ

支援プログラムテーマ
受託自治体名
取り組みタイトル
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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)
2.事業の目的、目指した成果
3.事業の概要
4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制
5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果
6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ
7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略
事例シート
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支援プログラムテーマ

テーマ5 その他地域の教育的資源を活用した地域課題解決支援プログラム

受託自治体名

新潟県

取り組みタイトル

子ども読書ボランティア読書イベントパッケージ化事業

ダウンロードファイル

(PDFファイル)

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1.この事業に取り組んだ背景(地域の現状、抱える課題)

生涯学習時代にあって、読書から得られるものは大きく、読書力は必要不可欠な力である。とりわけ、子どもの読書活動は人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものであり、社会全体で積極的にそのための環境の整備を推進していくことが重要である。

新潟県では、約2,000名の子ども読書に関わるボランティアが活動しており、学習意欲・活動意欲ともに高い。一方、新潟県の市町村には公立図書館のないところもあり、市町村立学校図書館に専任の司書を置いている市町村はごく一部である。今できる支援として、ボランティアの活用を図っていくことは現実的である。

子どもが本と出会う機会をより多くしていくためにボランティアの果たす役割は大きい。ボランティアの研修意欲は高く、県で開催する講座等にも多くの参加者がある。その中で、「一生懸命勉強しても、生かす場が少なく、グループへの加入希望者があっても応えられない」「今行っている小学校以外は行けないが、学校もなかなか忙しそうで時間をとってもらうことが難しい」等の声が多く聞かれるようになった。現状では、需要に対して供給過多の状況である。

一方、受け入れ側の学校等では「読書のボランティアさんに来てもらうのはいいが、イベントを作るのは教員で、また仕事が増えるという感じがある」「打ち合わせに時間がとられるのが困る」「昼休み等に、希望する子どもたちを集めて自分たちで運営する、というようなスタイルならやってほしい」「もっと気軽に頼めるとよい」という声がある。

読み聞かせ等の読書ボランティアにも、営業努力が必要になってきている。自分たちの技能を高めることとセットで、相手に受け入れられやすい形を提案するとともに、受入先開拓していけば、活動の場は拡大すると思われる。

そこで、市町村がこれらを支援する仕組みを作り読書ボランティアの活躍を促すことで、地域課題の解決につなげる。

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2.事業の目的、目指した成果

〈子供にとって〉
様々な団体が読書イベントプログラム(パッケージ)を気軽に活用することで、子どもは本と出会う機会が増える。またボランティアは、講座の受講、おはなし会の開催、フォーラムにおける学びあいやネットワークづくりを通して、より良質な本との出会いを子どもに提供する。

〈地域づくりの視点から〉
公民館での子ども向け読書講座をはじめ、幼稚園・保育園・子育て支援施設・放課後児童クラブ・学校等でボランティアによる「おはなし会」等を開催することで、地域全体に子ども読書活動の推進にかかわる気運を高める。また、講座の学習成果を公民館活動のなかで市民に発表することで、公民館等を拠点とした地域づくりに寄与する。

〈生涯学習の成果活用機会として〉
講座の受講と受入れ先の拡大を通じて、ボランティアにとっては、読み聞かせ等の技能向上のみならず、それを社会に生かす機会が拡大する。またボランティアグループが自立して活動を展開することで、子ども読書以外のボランティア活動の刺激とする。

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3.事業の概要

○県教育委員会の取組
(1)「子ども読書ボランティア支援研究会」の設立、開催
・再委託先の事業評価(評価項目の検討、事業の評価)
・「プログラム運営マニュアル」、「受け入れ先開拓マニュアル」の検討

(2)「子ども読書ボランティアネットワークフォーラム」の開催(26年度開催)
・25年度に受託した2市(長岡市、見附市)の講座受講ボランティアによる「おはなし会」の実演発表
・子ども読書の有識者による講演会

(3)25年度受託市への事業継続ケア(26年度実施)
・読書ボランティア対象講演会等への講師派遣(長岡市)

○再委託先の取組
(1)長岡市教育委員会(25年度)
・長岡市立中央図書館で「読み聞かせボランティア養成講座」を開催
(読み聞かせ技能向上講座、おはなし会企画力向上講座、講座を通じたおはなし会プログラムの作成)
・新規受け入れ先の開拓(保育園を中心に)

(2)見附市まちづくり課(25、26年度)
・見附市中央公民館で「子ども読書ボランティア養成講座」を開催(紙芝居の演じ方、講座を通じたおはなし会(紙芝居)プログラムの作成)
・新規受け入れ先の開拓(小学校、保育園、放課後児童クラブ、高齢者施設へ)

(3)柏崎市教育委員会(26年度)
・柏崎市立図書館で「読書ボランティアネットワーク講座」を開催
(絵本の読み聞かせを中心とした企画力向上講座、講座を通じたおはなし会プログラムの作成)
・新規受け入れ先の開拓(子育て支援センター、私立保育園・幼稚園へ)

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4.計画立案段階及び取組実施段階における関係者、団体等との連携・協働体制

・県教育委員会では、地域が支える子ども読書活動推進のための課題解消のために、実際の事業展開を市町村へ再委託することにした。

・県生涯学習推進課、県立図書館、地区教育事務所担当者及び再委託市で組織する「子ども読書ボランティア支援研究会」で、方策及び評価項目について共通理解を図った上でそれぞれの事業を開始した。

・長岡市では、市立中央図書館が実施主体となって講座を企画し、おはなし会のボランティア派遣については、子ども課と連携して保育園の開拓を進めた。

・見附市では、首長部局にあるまちづくり課中央公民館が実施主体となり、教育委員会管轄の市図書館、福祉部局と、講座づくりやおはなし会受入先開拓について連携しての事業展開を図った。

・柏崎市では、市立図書館が実施主体となって講座を企画したほか、子育て支援センターと協働して、初めてボランティアだけによる「おはなし会」開催を実現することができた。

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5.この事業によって得られた成果・得られなかった成果

(得られた成果)
(1)再委託市の成果
本事業を受託した3市では、公民館や図書館が実施主体となった読書ボランティア対象の講座を企画したことにより、ボランティアの活動意欲や資質の向上に寄与できた。いずれの市の受講者も満足度は高く、意識の高揚も見られた。また、ボランティアの活動場所の新規開拓に取り組んだ結果、それまでになかった他部局や保育園、子育て支援施設等との連携が生まれ、子ども読書活動の推進とともに地域人材の更なる活用が期待される。

@長岡市

・25年度の講座受講者が新たにボランティアサークルを結成し、市内各所で自立した読み聞かせボランティア活動を展開している。

・講座を通じて、新たなボランティアの裾野が広がった。

・25年度の取組を受け、企画力向上講座を継続して実施できるようになった。

・新規受け入れ先として保育園を中心にマッチングを行い、合わせて保育士への絵本読み聞かせ指導も行うことで理解が得られた。

A柏崎市

・公民館事業がほとんどなく、地域図書館の活用も滞っているなかで、市立図書館が中心となって読書ボランティアが全市的に活動できる契機となった。

・「おはなし会」の希望箇所について、これまでは図書館職員が赴いていたが、この取組の結果、講座を受講したボランティアを派遣することにより、学ぶ成果を活かす場を提供する事ができた。

・講座受講者のうち、8人が新たに読み聞かせボランティア活動に参加することになった。

・新規開拓に際し、私立幼稚園・保育園への意向調査を実施したことにより、潜在的なニーズを把握することができた。

B見附市

・公民館で取り組んでいる子ども読書を含めた家庭教育支援の一環として実施することで、公民館関連のイベントにも参画することができ、地域で学びを活かす場の提供につながった。

・講座受講者が新たに紙芝居ボランティアサークルに加入して、活動を行うようになった。

・子ども読書だけでなく高齢者向けの紙芝居プログラム作成ができたため、学校や保育園だけでなく、高齢者施設にも活動の場が拡大し、地域の拠点ならではの多様な連携によるボランティア活動が実現した。

(2)県の成果
・「子ども読書ボランティアネットワークフォーラム」を開催し、受託市の成果発表や講演を通じて県全体の子ども読書活動の推進とボランティアどうしのネットワークづくりの場を提供することができた。

・受託市が作成した「イベント運営マニュアル」や「受け入れ先開拓マニュアル」をホームページで紹介し、周知を図ることができた。これらの活用により、読書ボランティアの活動がさらに推進していくものと思われる。

(想定していたが得られなかった成果)
・県HPに25年度末に掲載したおはなし会プログラムや開催マニュアルなどの活用が想定したほどには進んでいない状況である。周知不足が考えられるため、26年度版の掲載にあわせて周知の工夫を行い、県全体に本事業で得られた成果を波及させていく必要がある。

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6.事業実施により構築できた取組プロセス、それを実現するためのノウハウ

・支援研究会を設け、受託市の事業について方策や評価の共通理解を図り、必要に応じて助言する機会ができた。

・県で行う「子ども読書ボランティアネットワークフォーラム」において、受託市の成果発表会を実施することで、再委託市の事業の継続・発展を図るとともに、県全体の子ども読書ボランティアのネットワークづくりの場にできた。

・受託市では、講座を通じて、ボランティアが気軽に活用出来るような「おはなし会」プログラムやプログラム運営マニュアルを作成したことにより、自市での活動の拡充のきっかけが生まれた。

・講座の開催と並行して、多様な連携により、講座参加者がボランティアとして活動する場(「おはなし会」受入先)を開拓し、子ども読書活動の推進・地域の人材の活用が可能となった。

・本事業の取組を県内の他市町村に周知することで、全県的に子ども読書ボランティア活動の企画・実施が期待できる。

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7.今後、事業の継続・展開の具体的な方針・戦略

・県で27年度実施する「子ども読書県民フォーラム」において、本事業の成果発表を継続
・受託市以外の市町村へのイベントプログラム提供、周知のためのリーフレットを作成
・作成したプログラムやマニュアルを県ホームページに掲載
・県の子ども読書関連の研修会で事業の成果を周知
・SNSを活用した読書ボランティアのネットワークづくりの可能性を探る

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事例シート(ダウンロードファイルに同梱)


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この情報の問い合わせ先

文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 公民館振興係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
電話:03-5253-4111(内線2974)